親指と他の4指が違うのはいいとして、
タイピングやピアニストの理想は、
4指が等価になることだろう。
長さや運動機能が違うのはある程度覚悟できるものの、
「きめ細かさ」を測る神経感覚が、
指によって違うことを発見した。
今自作3Dプリントキーキャップを、
やすりで磨いていて、
#1000と#2000の違いとか、
素材による手触りの差なんてのを、
少しずつテストしている。
指先でラングドシャ食ってるような感覚のその先、
シルクのような手触りを目指している。
単なるキーボードの枠組みではなく、
文字を書く新しい感覚の道具になりたい。
で、
「人差し指と中指で、
ヤスリのきめ細かさを感じる精度が違うぞ?」
と気づいたのだ。
人差し指: #1000と#2000を感じ分けられる。
中指: できない。
の差があった。
薬指: 可能
小指と親指: 不可能
でもあった。
人間の指紋は#2000程度のきめ細かさだと言われているので、
#2000だとちょうど指と同等の感覚になるやろ、
と思って作業中に気づいたことだ。
きめ細かさを感知する感覚は、
タイピングでいうと何の感覚になるんだろ。
指の位置感覚の精度と関係してくるかなあ。
分解能みたいなことだろうか。
これまでも、
「中指だけ強打しやすいからバネを重めに」
なんて調整をしてきたが、
なるほど中指は鈍いんだな。
その分強くできてるのだろう。
従来の配列理論では、
経験的に中指最強説がある。
丈夫だから酷使してもよいみたいな。
(下段は打ちにくいから要注意)
ただ小回りが効かないから、
言葉の途中にくる文字を与えるべきでないかもしれない。
そういう意味では中指下段は句読点がよかったりしてね。
こうした精密さを感じる神経って、
今更発達するのかしら。
人差し指と親指で挟む感覚は、
紙一枚と二枚を区別できる。
紙一枚は大体60μm=0.06mmと言われているが、
タイピングの1U=19.05mmは、
この分解能に対してあまりにも広すぎると僕は考えている。
なので現在開発中のオリジナル自作キーボードでは、
限界に近い14.5ピッチの部分が存在するようになっている。
(全体に変化ピッチなので一定ではない)
これ以下にしたいなら、
キースイッチ自作しかないか…
論理配列をどれだけ駆使しても、
そもそも土台のキーボードがそれでいいのか、
はとても気になっている。
そして従来のキーボードは、
指の分解能に対して、
あまりに大雑把な寸法ではないか?
と僕は考えている。
指の運動性能だけでなく、
キートップの表面の滑らかさの感知も違う、
というのは面白い発見だった。
指の相対的な性能差を考える時に、
ファクターが増えた。
2022年01月29日
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