2022年01月30日

【薙刀式】あらためて、疲れないのは重要

コルネができたので楽しくて、
カタカタと薙刀式を走らせていたのだが、
やはり手を広げて打ち続けるのは疲れた。

一時の快楽と快速さと、
疲れない快速さの違いはなんだろう。


遅筋を使い続けるかどうかなんだろうか。

人間の筋肉には二種類あり、
素早く強い力を使えるがずっとは使えない速筋と、
力は弱いがずっと使い続けられる遅筋。
(最近の研究ではまたこれも変わってるらしいが)

速筋を使ったタイピングは、
乱打タイパーのような、
力を込めて素早く痙攣するように打つような、
やり方だろう。
これは短期的(数分くらい)には速度が出るだろうが、
持続(数時間)しないと思う。

じゃあ遅筋タイピングってのはどんなか考えると、
「ほとんど動いていないように見えるタイピング」
かも知れない。
ストロークも短く、
打鍵軌跡も最短距離で、
次打つキーがなるべく近くにある感じ。


薙刀式の特徴は、
この、「次打つキーが近くにある感じ」
なんじゃないかなあと思った。

コルネは手を広げて打つため、
論理配列が同じだとしても、
キー同士の距離が広がる感覚があり、
その運動分疲労が増えた気がする。

実際、TPは近くなっても、
N/は遠くなるわけで、
後者をより使う薙刀式では、効果はあるどころか、
逆ファクターで効いてしまっていると思った。

以前の光るキーボードでの動画でも確認したけど、
長い蛇が動いてるような軌跡、
つまり次に打つキーが、前に打つキーの近くにある、
という感覚がよく示されていたと思う。
これはqwertyローマ字と比べて対照的で、
あっちこっちに指が飛び交う運指は、
これだけで疲労感が違うだろうなと想像できた。

薙刀式は小指と薬指の頻度を極端に下げているが、
これは弱い指を使わない効果だけでなく、
運指範囲を限定的に狭くして、
次使うキーが近くなる効果もあると思う。


定量的な評価は難しいが、
片手で見た時に、
n回目の打鍵の時の
前のキーから次のキーへの物理距離をd(n)として、
(前回打ってなければ、打った時点まで遡った最後のキー)
左手Σd(n)+右手Σd(n)で計算できるかも?
統計頻度では計算できないから、
具体的な文章を突っ込むことになるか。
そしてアルペジオ効果も、ある程度計算に入れるべきか…

左右交互打鍵は速度の指標ともいわれたが、
疲労度についてはあまり議論されていない。
左右交互打鍵よりもアルペジオのほうが、
速いし、かつ疲れないと思うんだよな。


新下駄や飛鳥も、
こうした尺度に優れていると思われるが、
すらすらと長文を書けるのが、
僕は薙刀式だけなので、
比較できないのが残念だ。


指の速さなんて、思考速度の前では知れてるので、
実際のところ疲れない配列が、
一番実戦向きじゃないかなあ。

ステノワード最強といえども、
集中力の限界で一時間稼働で休憩が必要らしいし。
数時間かけて、
疲れずにコトコトと打てている、
兎と亀でいう亀的な配列が、
実戦最強なんじゃないかなあ。

薙刀式がその一角を占めそうではあるが、
他に対立候補はなんだろ。
新下駄と飛鳥以外、あまり思いつかない。
シン蜂蜜小梅もいい感じだとは思う
(文字付きの打鍵動画がないので、想像だけど)。

親指シフトは小指と親指に負担が大きいし、
月は打鍵数が多すぎる気がする。


もっとも、
長文を沢山書く需要が、
そもそも新配列で考えられていたことも、
そんなになさそうだけど。

長編小説を書きたい人に勧められる配列は、
薙刀式だと思うんだよな。
posted by おおおかとしひこ at 20:56| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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