現存する、親指シフトで手元つき画面付きで、
最速の動画。
https://m.youtube.com/watch?v=ME_Wd-E3g3s
打鍵音だけ聞いてると、かなり一定のリズムだね。
左親指と右親指がとんでもなく遠いキーボードを使ってるけど、
痛くなんないのかな…
「親指シフトってさ、
とんでもなく速かったんだよ」
と伝説に語られるのは、
これくらいの速度だろうか?
普通の人基準からしたら、
この速度はとんでもなく速いはずで、
普通の人のqwertyローマ字では、
まったくこれに追いつかないだろう。
ついでに打鍵数が1/1.7になるので、
「こりゃとんでもない技術だ」
とビビるのはわかる。
おそらく現在でもネットで親指シフターを公言されている人は、
大体これくらいの速度帯を、
親指シフトの「速い速度」だと認識してるんじゃないか。
(ちなみに「指がしゃべる速度」の基準は、
分速180〜240カナ=秒間3〜4カナで、
タイプウェルだとSCくらい?
この動画では秒5.4カナ程度)
「マシンガンのように速かった」
「喋る速度で記録してた」
というのは、
当時のqwertyローマ字基準の相対的な話であり、
おおむねこの動画くらいではなかったかと僕は想像している。
間違ってたら教えてください。
で、
2022年の基準だと、
これは今やqwertyローマ字より「遅い」と言われるんだよね。
いや、現在においても、
多くの人の平均や中央値を取れば、
それよりはこの動画の方が圧倒的に速いことは変わりない。
問題は、競技タイパーという突出した人々が、
qwertyローマ字でこれより2倍以上速くなってしまったことだ。
そんな人は日本で1000人程度だろうが、
日本一を競うだけならば、
親指シフトはqwerty競技タイパーより遅い。
つまり、
qwety競技タイパー(1000人位)
>>親指シフト(数百?〜1万?)
>>多くの人のqwerty(1億)
の関係がある。
qwertyと親指シフトはどっちが速いか、
と議論する時、この関係を忘れてはならない。
「トップオブトップではqwerty」
「平均値では圧倒的に親指シフト」
という、歪んだ関係があるわけだ。
そして殆どの人のタイピングの目的は競技ではないので、
親指シフト>qwerty
だと僕は考えている。
こうしたややこしい議論を抜きにして、
どっちが速いか論争は無意味だろう。
F1は公道では走れないし、
公道最速はサーキットでは勝てないだけだ。
この先の僕の興味は、
「この速さをもって、
ふつうに文章を書く様を見たい」ことだ。
サーキットで結果を出したのならば、
公道でもそれを見せてほしい。
サーキットは条件が整えられているが、
公道にはノイズが沢山あり、
それでも速いかどうか、その泥臭さの速度を見たい。
なぜなら、それこそが文章を書いていくことだからだ。
整えられた舞台で、整えられた内容を書くことなんて、
ライティングの実戦にはひとつもない。
戦いは常に泥の中である。
そこで結果を出せるオフロード車こそが、
僕のほしいものだ。
僕は、その役目は親指シフトではまだ足りないと考えている。
運指が洗練され尽くしていないことや、
小指上段が句読点であることや、
カナは打ててもその後の変換や編集までフォローしきれていないところ
(BSとESCは配慮されてあるものの)、
小指の酷使と薬指の使いすぎに疑問を持っている。
それに答えるのが薙刀式なのだが、
もし親指シフターでこれらに答えられる人がいたら、
考えをお聞かせ願いたい。
この方は競技タイピング好きの方なのだろう。
「親指シフトが結果を出してないって?
だったら見せてやんよ」って心意気なのかもしれない。
XAくらいまで行ったら動画を撮るのかな。
それはそれで見てみたい。
2022年02月20日
この記事へのコメント
コメントを書く