2022年02月26日

こういうのがプロデューサーや宣伝部の仕事だ

「貸出数0の本特集」というアイデア。
https://withnews.jp/article/f0220225005qq000000000000000W08u10101qq000024369A
その選定にきちんと一ヶ月かけて、
太鼓判の本を選んだ地味な仕事が素晴らしい。

バカでもわかる人気本なんか、ほっといても回るんだよね。
パッと手に取りづらいけど価値のあるもののほうが、
本の世界には多いと思う。
その価値が誠実に伝わるのなら、きっかけなんていくらでもつくればいいんだ。
「人気のある奴だけを読む」のが本の世界じゃない。
我々は一つの人格になるために情報を共有するのが目的ではない。

自分にとって価値のあるものの見つけ方を教えてあげるのも、
また本屋の仕事だと思う。
背中はそっと押したり、引っ張ったり、時に突き落としてもいいんだよな。

映画業界でこういう考え方を持ってる人が、
どれくらいいるのだろうか。

少なくともかつて角川映画の中の仕事をした人は、
広告のGRPとコスパだけ考えてて、
宣伝しなくても人が来る=得する=仕事しなくて楽、
と考えてて、
「ここはだめだ」と感じた記憶がある。
今は違うかもしれない。

TSUTAYAに期待したいが、もうあそこもダメかもしれない。
お前映画見てんのか?って感じになってきた。
posted by おおおかとしひこ at 13:14| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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