少なくとも物理では、一致しないことがある。
たとえばGateron Clearスイッチのキーボードは、
リニア35gのバネで、
ものすごく速く打てて、しかも軽いため楽である。
たしかこのキーボードでタイプウェルの記録を出したと思う。
45gのHHKBよりも軽いし、
結果反応がいいし、
軽快に打鍵するのに向いている。
ただこの速さ、長時間は持たないんだよね。
この打ち方だと、たとえば二時間打てない。
指が痛くなっちゃう。
軽くて速い指の動きは、
底打ちでガンってなるから、
指のダメージが蓄積するのだ。
これはバネの重さよりも小さなファクターだけど、
長時間打つとバネの重さの疲労よりも、
あとあと残るダメージになるんだよね。
これは楽と言えるか、という話。
物理キーボードでこういうことが起こるので、
僕は自作キーボードで、
長時間打鍵寄りのキースイッチとキーキャップを作っている。
ストロークが短く、
イニシャルは軽く、
キーキャップ自体が柔らかくて指の衝撃を吸収して、
底打ちは粘るように重くなり、
そして底打ちの衝撃も柔らかくて急激にブレーキがかからない、
そうしたものがだいぶできた。
なので、このキーボードではずいぶん楽して書ける。
だけどトップスピードは自信がない。
軽快ではあるものの、
Gateron Clearのようなスッキリした打鍵感ではなく、
ルブ特有のゆったりした摩擦になってるし。
こうした、
短期間で速度重視のセッティングと、
長時間でダメージ回避重視のセッティングが、
異なることがすでにわかっている。
ふつうのキーボードからHHKBに変えたときは、
劇的に速くなるし楽になったけど、
その先を知るに連れて、
どうも二つの要素はどこかで分かれるな、
ということがわかってきた。
論理配列はどうだろう。
kouyさんは新下駄を作る際に、
スピードと楽さは一致すると考えていたが、
そのスピードや楽さは、
短期的なのか長期的なのか、中長期的なのかまで、
議論が進んでいないような気がする。
qwertyはジャラジャラ打てる人なら、
トップスピードだけはものすごく上がるだろうが、
それで二時間執筆できるとも思えない。
ときどきqwertyでものすごいスピードで書いてる人をカフェで見るが、
その人の持続時間は15分もない。
それ以上やったら疲れちゃうから、
無意識にセーブしてるはず。
派手でものすごい動きは、速度重視で、
目立たず小さい動きは、楽重視だろうと思われる。
目立たずに小さい動きのまま、
速度が到達できるのか?
という問いに等しいのかなこれは。
僕の目標はトップスピード2000字/10分くらいで書き続けられて、
(たとえば15分)、
1000〜500ペースで8時間くらい書いても、
明日に疲れが残らないことだ。
これらが揃えば、
速さと楽は一致するといえるのかな。
指標がいくつかあり、混在しているために、
速さとか楽とかの言葉を、
お互いが別の意味で使っている可能性がある。
あと、
これまでの経験上一番を、
速いとか楽とかと、主観的に評価してるパターンもある。
なので僕は動画が一番客観的だなと思っている。
これは速いのか、
これは楽なのか、
というのを、見てわかりやすいからだ。
主観的な文章にするくらいなら、
動画で共有したほうがいいよね。
百聞は一見にしかずというのは、
要するに言い合うだけでは机上の空論になりがちということだ。
薙刀式は手の動きがコンパクトで、
楽な配列だと思う。
速さはそこそこで、トップ集団の次の集団くらいかな。
でも長距離では、それらを追い越せる気がしている。
一日耐久動画とか、比較で作ってみてえな…
(二つの配列を比較するだけで二日かかる動画。笑)
https://qiita.com/deepprog/items/4520c1a03bcfb028b9f3
磁気浮上キースイッチに改造する 加工無し版
補足2 スプリング追加
磁石とスプリングの併用したキースイッチの改造です。
磁気浮上キースイッチに
短く切ったスプリングを追加するだけです。
スプリングの長さ、強さで調整します。
磁石の反発力は減速とクッションとして利用します。
情報ありがとうございます。
実は同じことを思いついてたんですが、
現在仕事が立て込んでて、
工作する時間がなかったんですよね…
気になるのは押下重かなあ。
25gくらいに弱くなるといいんだけど、
手持ちの弱目を切ってみるかな。
初動は線形っぽいバネファクターが効いて、
底打ち間際は磁石反発の強いものになり、
極端なプログレッシブスプリングみたいになるのかしら。