2022年03月07日

【薙刀式】「ね」の研究3

ついでに、親指シフト、シン蜂蜜小梅、月、新JISの、
「ね」まわりも確認しとこ。


以下、左シフトまたはセンターシフトを【】、右シフトを〈〉表記。


【親指シフト】

ね , 単打なのは意外。下段を冷遇してるから?

ね。 ,Q 
よね Y ,
ねえ ,【W】
すね C,
もね 【G】,
どね 【J】,
がね 〈W〉,

「ね」が単打のため、案外もたついていなかった。
とはいえ、芯を外した位置のキーばかりで、
全体的に口語冷遇感が伝わる。


【シン蜂蜜小梅】

ね 〈:〉 :の右シフトか。手ごとずらすのかな。

ね。 〈:〉Q 
よね 【E】〈:〉 
ねえ 〈:〉〈,〉 
すね , 〈:〉 
もね 【D】〈:〉 
どね 【;】〈:〉 
がね 〈D〉〈:〉 

慣れるまで手こずりそうな印象。
左右シフトの使い分けに慣れるかどうかだろう。


【月】
ね D, まあ順当な位置か。

ね。 D,.  まさかのアルペジオで、ここは打ちやすそう。
よね KGD, 
ねえ D,DU 
すね ZD, 
もね DKD, 
どね FLD, 
がね SLD, 

このジャラジャラ打つ感じに僕は慣れない…
この程度の語尾にカロリーが高く感じる。
qwertyに比べると打ちやすく高速な流れになっているのはわかる。


【新JIS】
ね 【V】 月に比べるといい位置。

ね。 【V】.
よね 【GV】 
ねえ 【VU】 
すね Z【V】 
もね 【KV】 
どね FL【V】
がね SL【V】

あまり洗練が行われていない印象。
もともと新JISは教科書など固い文体想定だから、
それほど口語に気を使われているとは思えない。
これをベースとした月で、
「ね。」をアルペジオにしたのは英断だと思う。
2ちゃんベースだから、口語が考慮されないわけはないよね。



qwerty表記だといまいちピンと来ないので、
薙刀式と直接比較するために、
薙刀式で打つ時の運指に書き直してみる。
なお現在使っている私家版表記。

薙刀式の「言葉と打鍵の難易度の揃い方」との比較をしてみたい。

【新下駄】
ね :と+な
ね。:と+な ら
よね:と+る(にょ) と+な
ねえ:と+な と+ー
もね:か+い と+な
すね:ほ と+な
どね:け+る と+な
がね:す と+な

【飛鳥】
ね :【ひ】
ね。:【ひふ】
よね:【よひ】
ねえ:【ひ。】
もね:〈ふ〉【ひ】
すね:【もひ】
どね:〈よ〉【ひ】
がね:【にひ】

新下駄と飛鳥に関しては、
薙刀式の、「運指の難易度と言葉の容易さ」
のレベルに近いと思った。
簡単な言葉は簡単に、
難しい言葉は難しい運指でいいと僕は考えている。
わりと気軽さが近い感覚。


【親指シフト】
ね :ん
ね。:んQ
よね:Yん
ねえ:んぬ
すね:はん
もね:ちん
どね:のん
がね:ぬん

薙刀式に比べて、言葉の気軽さよりも、
運指の難易度が上がった気がする。

【シン蜂蜜小梅】
ね :【:】存在しないキーなのでこの表記で。
ね。:【:】 Q 
よね:り【:】
ねえ:【:】む
すね:ん【:】
もね:に【:】
どね:つ【:】
がね:に【:】

同様。ほとんどシフトだから余計そう思う?
親指シフトよりはやりやすいかな、くらい。

【月】
ね :とん
ね。:とんら
よね:いっとん
ねえ:とんとBS
すね:ほとん
もね:といとん
どね:かうとん
がね:けうとん

薙刀式に慣れた僕は、月の打鍵数はとても多く感じる。
単打でこれくらいのことが書けてしまうのに、
月だとあんまり進まない、みたいな感覚になると思う。
まあそのかわり親指によるシフト操作がなく、
トレードオフだね。

【新JIS】
ね :、
ね。:、ら
よね:ち、
ねえ:、さ 
すね:ほ、
もね:に、
どね:かう、
がね:けう、

シフトの操作が、言葉の簡単さに比べてやや重く感じる。
新JISは軽めの文体に向いてないことがよくわかる。


「ね」に関していうと、
新下駄と飛鳥は薙刀式の「かるさ」に近いと思った。
その他はちょっと粘っこくなった感触。
新下駄は慣れれば薙刀式より速そう、
という印象も変わらない。

この、
他の配列の運指を薙刀式のカナで理解する手法は、
僕から見て興味深い。
他の配列使いの人は、qwertyを経由せずに、
自分の配列のカナで他人の配列を理解すると面白いかも。
posted by おおおかとしひこ at 15:43| Comment(2) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大岡さん、こんばんは。
彷徨える「ね」は、蜂蜜小梅配列をフィックスする時も、安住の地を求めて最後の最後まで流浪したカナでした。
[:]キーについては、右小指伸と称されるように、私自身は小指だけ伸ばして打鍵してます。左小指で[英数]キーを取るのと同じです。
ご指摘のように右手全体をずらす人もいるかもしれません。要は、その人がやりやすいように打鍵すればよろしいかと。
打鍵不能な[P]キーをカナ入力に使いたくないので、次善の策として[:]キーの同手シフトに「ね」だけを置いています。
Posted by 141F at 2022年03月07日 23:46
>141Fさん
どもです。なんなんですかね、「ね」…不思議なカナだな…

A横のctrlも含めて、
僕は小指伸ばしそのものを打つのが嫌いなので、
早々に諦めて小指伸ばしのない36キーのキーボードを使ってます。笑

Pと:どっちが苦手なんだろう。僕は早々にPは薬指にしたので、
小指でどっちがマシかと言われると:になるのかなあ。
BSは単打だと思ってたらそこにもカナが置いてあるのに驚いたんですが、
なるほどそういう感じなのか。

JISカナの人は@を多用するし、
qwertyの人は-を小指で取るらしいし、
強い人はどんな小指をしてるんだろうと思いますね…
Posted by おおおかとしひこ at 2022年03月08日 00:32
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