2022年03月15日

【薙刀式】猛虎配列の試作

言語によって文字の連接統計は違う。
たとえば僕の母語である大阪弁は、
標準語とは異なる連なりを持つ言語だ。

qwerty英語とqwertyローマ字を同じ配列で打つのは、
ナンセンスだ。
同様に、
大阪弁と標準語を同じ配列で打つのはナンセンスだと思う。

ほな、大阪弁専用の配列はありえるのか?


○○○○○ ○○○○○
○あほか○ ○なんでや
しばくぞ○ ○ね○○○

なんでやねん、あほか、しばくぞ
を3つの基幹語と考える。
「なんでやねん」は折り返しのアルペジオである。

「やねん」「やね」がやや打ちづらい指の形だな、
と思い、考えるのをやめた。笑

しかも清濁別置配列になりそうなので、
シフト方式を真剣に考える必要がある…


もし次にカナ配列を作ることになったら、
このような基幹語に当たるものを、
アルペジオで配置するべきだと考える。

大阪弁の基礎になるワードはなんやろ、
と、適当に「なんでやねん」「あほか」「しばくぞ」
と選んでみたが、
「うそやん」「ほんまか」「まくど」
を選ぶ手もあるはずだ。
「はんしん」「こうしえん」「あまがさき」
でもいいかもしれない。

こうしたワードセンス、連接を考えた指の使い方が、
配列の根幹にあるべきだと僕は考えている。



薙刀式の基幹語は「ある」「ない」「する」で、
それは言葉を書く、意思を示すことの、
基幹にある気がしている。

京(みやこ)配列なら?
「はります」「ですよし」「はん」
あたりが中心に来るかな。
少なくとも関西の言葉は、
京都、奈良、兵庫(三宮と姫路は違う)、大阪(北と南で違う)、
あたりでバリエーションの差異がある。
ただ大きくは関西弁というストリームをなすと思う。
これは標準語とは異なる音の流れを持っていて、
薙刀式ではスムーズに書けない
(もちろんqwertyで書くよりマシ)ことが分かっている。

鹿児島弁は戦時中暗号に使えるほど異なる言語体系だというし
(残念ながら鹿児島の知り合いはいない)、
少なくとも沖縄ことばは全然違うよね。


カナ配列をつくることは、
こうした言葉に関する感覚や考察が必要な行為で、
その言葉を大事にする行動だと思う。

僕はqwertyとJISカナに関して、
それを微塵も感じない。

自国の言語を大事にしてないキーボードで、
まともな言葉を書けるわけがない。

すべてのデファクトキーボードで打たれた日本語は、
つまりは日本語が嫌いになる呪いが含まれているのだ。
Aを打つたびに、NNを打つたびに、
TやYに指を伸ばすたびに、
日本語なんて価値がないぜと、少しずつ精神に毒を盛られるのだ。

この嫌がらせを避けるには、
言葉を大事にした配列を使うしかない。


フラットに扱うフリックは合理的だ。
配列に癖がないから誰でも使いやすい。

薙刀式は、比較的マスターしやすく使いやすい。
新JISは硬質な文章に強いが、柔らかめや外来語が苦手。
新下駄や飛鳥もいいはずだけど覚えるべきことが多い。


大阪弁を愛する者として、
いつか猛虎配列完成させたいな。
言葉の重心が異なれば、配列の重心も変わる。
手の重心は変わらないから、
配列が変わるべきだろう。
posted by おおおかとしひこ at 10:50| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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