2022年03月19日

【日記】ペイフォワード

数日のロケから帰ってきて、
天気予報など見てなかったので、
傘もなく大雨に見舞われた。

自由が丘の駅はタクシー待ちの列で50人待ち。
多分僕一人だけが、周りを見て行動していた。


自由が丘駅の正面口はロータリーがあり、
そこは大屋根に囲まれて濡れずに済む。
タクシー乗車口はそこにあり、
改札から出て並べる動線になっている。

だけど小さな駅だから、50人も並ぶ想定はしていない。
幸い大屋根はそれくらい並べるが、
出口いっぱいになってしまう。

図にするとこんな感じ。

乗        道道道
○○○○○…○○○○○○○●

         改札口
●は俺。
ソーシャルディスタンスなどどこへやら、
みんなぎちぎちに並んでいる。
なので、改札と道をつなぐ動線を、
タクシー待ちの列が塞いでいる形になっていた。

おりしも大雨で、帰宅どき。
傘を開いたり畳んだりする人たちが、
行列の後方を避けたり、
行列の隙間を申し訳なさそうに縫っている。

なので僕は二人分くらいスペースを空けて、
動線を確保した。

乗        道道道
○○○○○…○○○○  ●○○

         改札口
これで人が通りやすくなった。

俺の後ろに並んだ人は、
仮に周りが見えてなくとも、
俺のやってることをわかれば、
真似することはできるだろう、
世の中はこうやって回すのだ、
などと思って後ろを振り返ると、

乗        道道道
○○○○○…○○○●○○○○○○

         改札口
となっている。
その後、

乗        道道道
●○○○○…○○○○○○○○○○

         改札口

の状態になっても、
誰も俺のようなアイデアを出す人はいなかった模様。
相変わらず改札から出る人と、
道から改札に行く人と、
行列の動線が混乱していて、
自然に俺のような秩序を発生せず、
混沌に呑み込まれていた。

人は一つ前しか見ずに、行列するのだろうか?
周りが見えないとはこういうことだ。

優しい男が好きなんて女はいう。
この優しさは、どの女も見てないのだろうか。


僕は知性を信じているが、
その実践は難しい。

僕のおかげでスムーズに通れた人が、
僕の真似をして、
このような悲劇を避けてくれれば、
ペイフォワードはそのうち実現するだろう。
posted by おおおかとしひこ at 19:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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