数日のロケから帰ってきて、
天気予報など見てなかったので、
傘もなく大雨に見舞われた。
自由が丘の駅はタクシー待ちの列で50人待ち。
多分僕一人だけが、周りを見て行動していた。
自由が丘駅の正面口はロータリーがあり、
そこは大屋根に囲まれて濡れずに済む。
タクシー乗車口はそこにあり、
改札から出て並べる動線になっている。
だけど小さな駅だから、50人も並ぶ想定はしていない。
幸い大屋根はそれくらい並べるが、
出口いっぱいになってしまう。
図にするとこんな感じ。
乗 道道道
○○○○○…○○○○○○○●
改札口
●は俺。
ソーシャルディスタンスなどどこへやら、
みんなぎちぎちに並んでいる。
なので、改札と道をつなぐ動線を、
タクシー待ちの列が塞いでいる形になっていた。
おりしも大雨で、帰宅どき。
傘を開いたり畳んだりする人たちが、
行列の後方を避けたり、
行列の隙間を申し訳なさそうに縫っている。
なので僕は二人分くらいスペースを空けて、
動線を確保した。
乗 道道道
○○○○○…○○○○ ●○○
改札口
これで人が通りやすくなった。
俺の後ろに並んだ人は、
仮に周りが見えてなくとも、
俺のやってることをわかれば、
真似することはできるだろう、
世の中はこうやって回すのだ、
などと思って後ろを振り返ると、
乗 道道道
○○○○○…○○○●○○○○○○
改札口
となっている。
その後、
乗 道道道
●○○○○…○○○○○○○○○○
改札口
の状態になっても、
誰も俺のようなアイデアを出す人はいなかった模様。
相変わらず改札から出る人と、
道から改札に行く人と、
行列の動線が混乱していて、
自然に俺のような秩序を発生せず、
混沌に呑み込まれていた。
人は一つ前しか見ずに、行列するのだろうか?
周りが見えないとはこういうことだ。
優しい男が好きなんて女はいう。
この優しさは、どの女も見てないのだろうか。
僕は知性を信じているが、
その実践は難しい。
僕のおかげでスムーズに通れた人が、
僕の真似をして、
このような悲劇を避けてくれれば、
ペイフォワードはそのうち実現するだろう。
2022年03月19日
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