2022年03月29日
【薙刀式】オールコンベックスキーキャップという実験
別に親指キーだけがコンベックスでなくてもいいのでは?
撫で打ちするのなら、
すべて凸型でいいのでは?と思って作ってみた。
なかなか興味深い打鍵感。
そもそもキーの天面が凹型になっているのは、
指の先端も丸いし、その方が収まりがよかろうと、
無前提に考えてのことだろう。
でも撫で打ちをする時に、
この凹型に指をぐねられるような違和感を覚える時がある。
軌道としてまっすぐ行きたいのに、
無理矢理カーブを曲がらされる感覚。
触れた後、力を抜きながらもその方向へフォロースルーするしたい、
つまり撫で打ちしたいなら、
凸型のほうが都合が良いのでは?
と思いつく。
ノートPCでも、
完全にフラットキーキャップなものから、
微妙に凹んでいるものもある。
でもそれじゃ面白くないので、
思い切ってオール凸ってどんな感じやろ?
と実験してみたわけである。
実験の栄養は好奇心。
好奇心は発明の芽である。
上中段は撫で打ちになるとしても、
下段は突き指してしまうのでは?
と心配していたが、
キーの奥側半球に指を触れるようにすると、
うまく撫で打ちが出来るようだ。
逆に親指は手前半球を撫でるから、
親指と4指が離れてしまう感じになる。
その「指を開く」感覚がやや気になるものの、
普段の打鍵とは違う筋肉を使うため、
「ひとつのキーボードを使い続けて腱鞘炎になる」
ことを避けられる、
サーキットトレーニング的な意味で、
存在価値があると思った。
とはいえ、2000〜4000字くらいまでかな。
新しい刺激としては悪くないが。
このキーキャップで打っていると、
底打ちをしない傾向が出てくる。
キースイッチはAkko Vintage White(35g)なのだが、
4mmのフルストロークを使わず、
2〜3mmで留めて次へ繋ぐような、
フワフワした打ち方になってゆく。
昔これをマスターしようとしたのだが、
それをやるくらいだったら、
短いストローク+軽いバネに改造して、
底打ちを2mm以下、バネを20gにしたろ、
とやってきたので、
新鮮な打ち方だなあと思った。
いわゆるクリア軸相当なのに、
黒軸みたいに打ってるなあと思う。
僕にはすでにクリア軸が黒軸みたいに重いんだな…
撫で打ちでフワフワしながら、
指を繋げていく感覚は、
かつて静電容量で「底打ちしなくてもオンになる世界」
を知ってからの理想形のような気がしている。
だけどそれが、
「文字を書く理想的な指の動き」
とは限らんな、と僕は思って、
別の道を歩んだ。
じゃ次は、
これまで作ってきた改造スイッチに、
このキーキャップをはめて実験すること、だな。
サドルキーキャップと真逆でありながら、
「撫で打ち」を真剣に別方向から考えたキーキャップ。
点接触だと痛いので、
なるべく線接触、撫でると痛くないという、
不思議なキーキャップだ。
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