2022年05月02日

第一印象とのギャップ

これを作ると、その人への興味が湧く。


いい人だと思ってたら、
実はそれは表面にむけただけのもので、
意地悪な人だった。

不良で乱暴だと思ってたら、
猫には優しい人。

すごく優秀でクールだと思ってたら、
天然ボケのところがある。

最悪と思ってたけど、
案外いいところあるじゃん。不器用なだけなんだね。

信頼できるはずの頼もしい上司が、
不正をしていた。

しかしそれは会社の不正を暴く行為だったのだ。


上げて下げると敵に、
下げて上げると味方に、
大抵はなる。

つまり、上げたいのか、下げたいのか、
を考えて、
第一印象をその逆にしておくといいわけだ。

カーブを曲がる時に、
ふつうに曲がるよりも、
一回逆ハン切ってから曲がった方が、
衝撃がキツイということである。


人の上げ下げ以外も使える。

いい土地だと思ったら、地盤が弱かった、
売れ残りの商品だったが、実はめっちゃ自分にあってた、
誕生日誰も祝ってくれないと思ったら、サプライズだった、
成功したと思ったが、ぬか喜びであった、

などなど。
本筋Xに対して、
-Xから入ればいいのだ。

そして「逆だったとわかる」印象的な場面をつくる。

それがターニングポイントになるわけだ。


有名な、
「不良が捨て猫に傘をあげるのを見てしまう」
のように、
こうした「逆だったとわかる」シーンは、
絵的に強烈な印象を残すことができる。

じゃあ、その前の-Xのシーンも、
絵的に印象的にしておくべきだろう。

よくある-Xじゃなくて、
オリジナルな-Xを考えつくと良い。

「こいつは不良で乱暴者」という場面を、
よくあるやつにしないように工夫すればいいわけだ。

信号で誰かをどついていたが、
実はお年寄りが渡れるようにするためだった、とかね。


あなたの本筋Xはなに?
その第一印象-Xの、オリジナルな場面はなに?
それが逆転するターニングポイントは、どんな絵?

そしてそれをするほどの大事な場面か、
他にもっと大事な場面はあるか?

大事な場面順に、
絵的な印象の強弱をコントロールしておこう。

そのための、序盤のシーンであると思う。
どういう印象を撒き、
どうひっくり返すかということ。
posted by おおおかとしひこ at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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