2022年05月07日

ほんとはこんな場面を書きたかったのだが逃げた場面

に、リライトの際に挑もう。


第一稿には、
ストーリーが唐突に飛んだり曲がったりするところがある。

おそらくそこは、
「ストーリーの大きな流れで言うと、
Aという場面が次に来ることを期待されるが、
難しくて、あるいは怖くて、
書くのを無意識に避けて、
無理やり他につなげたシーン」
であるのではいか?

リライトなのだ。
Aに挑戦しようぜ。

仮に想像したAでなかったとしても、
元の第一稿で最悪いいやと開き直れるし。

理想のAでなかったとしても、
元の第一稿よりマシなのが書けるかも知れないし。
(そしたらさらにAに、次のリライトで挑めば良い)

ワンチャンどころか、
何回挑戦してもいい。


自分がうまく書けていないと思っても、
案外観客は乗ってくれてる場合がある。

つまりストーリーとは、
「観客の補完」の上に乗っかっている、
ということがわかる。

もしこれがなかったら、
詰まらなければ即切りなのだろうが、
それまでの何かで信用が積み上げられていれば、
ある程度観客は待ってくれる。
3分?5分?10分?
それは信用の度合いによるだろうね。

「なるべく早く観客の信用を勝ち取れ」という経験則は、
こうしたこととも関係してくる。

補完したい人はどこまででも補完する。
エヴァの考察とか見るといい。
「これはきっとすごいストーリーに違いない」
という確信が揺らがない限り、
観客は何年でも我慢してくれるんだよね。


さて、
ではそれに応えるAは書けるかな?

どんな感じのシーンだろう?
何が起こるんだろう?
どんな必要条件があるんだろう?
主にどういうシーンだと言えるのか?
次に何を渡すシーンなのか?

分かるところだけ書き留めて、
想像をめぐらせよう。

たった2ページ書くのに丸一日かかってもいい。

そこが理想に近くなればなるほど、
シナリオは面白くなるはずだ。
posted by おおおかとしひこ at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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