2022年05月07日

【薙刀式】かつての自分を見るようだ…

Twitterから。
> 紫水街@cryoliter
> ブラインドタッチができないから全力でキーボードを凝視して打っている
> 速度:5.2key/秒、ミス:25key #寿司打
> このままでは大変よくない気がしてきた お前は本当に文字書きか??という感じ

そうなんだよ。
文字書きのふつうはこの辺までだよ。
文字書きの技能以外に、全く異なるタイピング技能をつけないと話にならないのが、
問題なんだ。


文字書きの技能、
つまり文才、構成力、言葉をたくさん知ってること、
話題の選び方、考えの柔軟性、独自の視点、
沢山書ける体力、
などと、
タイピングの技能ってひとつも共通していない。

ピアノの技能と作曲家の技能は、
ある程度重なっていることと大違いなんだよ。

書道と文字書きの技能は重なっている。
文字を綺麗に書くには筆順や漢字の構造を知っていることが必要で、
それは文字書きの基礎体力みたいなところがある。
速筆するにも崩し字が必要で、
行書や草書は書き順や構造を上手に省略したものだからね。
速く書ければ書けるほど思考にリソースを振れる。
速筆には書道の基礎が重要だ。

これと、タイピングの技能って関係ないんだよ。
僕がこれだけ毎日タイピングのことを調べたり考えたりしても、
書道と重なるところはひとつもなかった。
(僕は書道は段持ちでないにも関わらず、
大阪府の高校生の部で入賞するレベル)

そして、文字書きの技能とも、重ならないようだ。


北海道へ行くのに、サーフィンをマスターしなければならない。

文字書きにとってのタイピングって、
そういう感じの不条理さがある。
なにひとつ被っていないし、
そして二足の草鞋を履かなければならない。


文字書きだけが、
まともにこの不利を被っている。

絵師なら筆先のタッチや構成力をデジタルで活かせるし、
作曲なら楽譜の読み書きや絶対音感をデジタルで活かせる。
(なんなら自分で弾いて録音しても良い)

文字書きだけが、全く別の技能を習得しなければならない。


僕はこの不条理をなんとかしたい。

完全なる答えはまだ先だろうが、
自作キーボードと薙刀式が、
その答えだ。

自作キーボードは最悪HHKBやNiZを買うことでなんとかなる。
金で解決できる。
薙刀式をマスターすることだけ、
数週間から数ヶ月の努力が必要なやつだ。

だけど少なくとも、
qwertyのブラインドタッチを一から学ぶよりも、
100倍合理的なタイピングが出来ると考えている。

勿論民間開発だから、
薙刀式を使えるソフト(無料アプリ)は、
どこかで使えなくなるかもしれない。
その時別の人が薙刀式のプラットフォームを提供してくれる保証もない。
(現在、紅皿、Hachiku、Benkei、QMK_firmwareと、
オリジナルとまったく別の4プラットフォームで提供中)

そのリスクを承知の上ならば、
薙刀式は極上のタイピング道具だと思うよ。


もちろん新配列の、
親指シフト、新下駄配列、飛鳥配列、月配列などを選んでもいい。
(これらは紅皿にも収録)
世の中にはqwertyローマ字とJISカナしか提供されていない、
わけではない。

文字書きをデジタルでやりたいならば、
サーフィンをマスターしなければならない。
それはあまりにも不合理だ。

その中でも、薙刀式は簡単に習得できることで評価が高い。
一年かけてやるよりも、
数週間で実戦に出られるように設計されているからね。


文字書きたちに、
薙刀式が普及して欲しいなあ。

今はデジタルわかる人への動線だけだが、
そのうちもっと開いた動線をつくらないとな。

文字書きは、アプリをダウンロードしてインストール出来ないし。
(いや出来ないとは言ってないが、その程度のリテラシーで、
なんとかなるようにフォローしないといけないということ)

そういう意味では、MacでBenkeiダウンロードしてダブルクリック、
あたりが楽なのかもしれないなあ…
Macのエディタとかよく知らないんだよな…

Windowsなら、
iTextがちょっぱやでオススメ、
Meryか秀丸あたりがスタンダード、
TATEditorが印刷レベルで使える。設定やや面倒だが。

文字書きはこれだけやっとけ、
というテンプレをつくりたいな。
なるべく脳のエリアを使わなくていいやつ。
posted by おおおかとしひこ at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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