やっと見れたよ。タイピング批評は別カテゴリにするとして、
フランスのこういうのはいいよね。
姿勢や筋肉を見る時のドキドキシーンなんて王道すぎるが最高だ。
フランス優勝後のボトムポイント、
あんな悲痛でわがままな「ジュテーム!」は初めて聞いた。
その後のゴルフボールタイプライターをつくったのは、
IBMなんだよね。
その時の配列が、現在のJISにそのまま継承されています。
以下、ネタバレで。
なんといっても小道具の使い方だろう。
彼女の部屋の写真で真意を示すのは、
古典的だがとても使える。
ハリウッドスターの中で彼女の母親を選ばせるのは、
「好み」というのを示すのにとてもシャレたアイデアだと思ったが、
そのあとにきちんともう一回使うとは。
これが小道具の使い方だ。
彼女がスターになったときの、
写真にタイプで名前を書くのは、
とてもいいアイデアだと思った。
デジタルじゃやれないよな。
LINEに名前を送ってもらっても全然嬉しくないよな。
物理の力だ。
改行(キャリッジリターン)や、
ページ交換で、
今どっちが勝ってるのか見せるのが、
とてもスマートで、
これはスポコンに相応しいデッドヒートぶりだったなあ。
衣装、美術、音楽、
すべてがオシャレフランス。
麗しのサブリナなどを参考にしたというが、
この時代のフランスは特別輝いている。
ラスト、
一本指打法に戻るのか、
あるいは彼が作った道具を使うのか、
と少年漫画的に待ってたが、
そんなことはしなかった。
テーマは愛だからなあ。
控室で「ジュテーム」を、
各国語に訳してるのがとてもよかったね。
ライバルを殴り倒したときに、
IDを親友が渡すのもとてもよい。
こんな洒落てて小気味良い映画はなかなかない。
おすすめです。
ベタ以外に欠点はないぞ。
2022年05月13日
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