プロとアマチュアの違いは、
一見無理なものでも、
スッと入るようにできているかどうかでわかる。
普通このままやっても、
がたがたになって、全然よくないことがわかっているとき、
プロならどうするだろうか?
と考えるとよい。
どうやったら、うまくこれらの情報をさばき、
このままでは失敗しそうなものを立て直すことができるか、
考えるとよい。
なぜなら、巷にあふれるのは、
プロによってうまく調理された、
スッと入るものばかりだからだ。
たとえばしゃべることが専門のプロは、
ぎこちない素人のしゃべりよりも、
スッと入ってくる。
料理のプロは、
ひどい食材でも、
自炊された下手なものよりも、
ずっとのどごしがスッとするものをつくる。
デザインのプロは、
同じ情報なのに、
スッと全体が把握できるものをつくる。
演奏のプロは、
ひどい楽譜でも、
耳障りがいいように演奏してくる。
運転のプロは、
加速と減速が滑らかで、ガックンガックンならないそうだ。
そういう感じ。
まあそれは、
「下手なものと、上手いものを両方体験する」
ことでしか味わえないだろうね。
あなたのシナリオが下手な代表で、
名作がうまいものの代表だ。
両者の差はどこにあるのか?
もちろん、あなたは新しい形のストーリーを書こうとしているわけで、
過去にレファレンスがないというのはよくわかる。
じゃああなたは上手いシェフなんだっけ?
もし上手いプロなら、
あなたの書こうとしている世界を、
もっとスッと入るように作れるかもしれないぞ。
これを判断する方法は簡単で、
あるどこかで見たような場面を、
シナリオに起こすことをやってみるといいわけだ。
もし名作のようにならないならば、
あなたはスッと入ってくるシナリオを書く実力がそなわっていない。
下手な運転手なわけだね。
その、プロとしての技能は、
どうやったら身につくだろう。
よくあるやつを書いた経験じゃないかなあ。
あることを書くときに、
最短手順で、最短段取りで書けるかというのは、
わりとその技能があるか、判断の基準になると思うよ。
まあ、だから、
沢山書けということだ。
沢山書けば書くほど、
いろんな場面を書くことになる。
上手い運転手があらゆる道を走ったことで、
ガクガクしない基本技能が身につくようなことかな。
そもそもあなたの書く文章は、
読みやすくスッと入ってくるものなんだっけ?
普段書きなれていないやつの文章は、
結構きつい。
脚本だけが読みやすく書けていることは、
まずないだろうね。
ブログを書くことで、
スッと入る文章を書くことは、練習になるよね。
自分もこのブログを始めてから、
スッと入る文章が書けるようになり、
小説書けるかも、と思える程度にはなったような気がする。
書く→評価→それを踏まえてまた書く→評価……
のPDCAサイクルをどんどん回せば、
それに近づけることは原理的に可能だ。
そのスピードの速い人と遅い人がいるだけだと思うがね。
運転が下手な人の車には乗りたくないし、
料理が下手な人の料理はエグミが強いだろう。
あなたの文章は、どちらだと思われているだろうか。
個性を出したかったら、
まずスッと入る文章を目指すことだ。
入る人が多いほうが、味わってくれる人が増えるぞ。
2022年06月21日
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