親指シフトの元祖は、押下圧35gで設計されている。
市販でそれを満たしているのは、
リアルフォース30gモデル(R1しか親指キーがよろしくない)と、
富士通リベルタッチ(35gメンブレン)しかないというのに。
35g以下の世界に居続けたければ、
自作キーボードに行くしかないと思うのだが。
自作キーボードで使われるメカニカルスイッチでは、
35gのスイッチはわりとレアで、
Akko Vintage White 35g
Gateron Pro White 35g
Gateron Clear 35g
Gateron Silent Clear 35g
Kailh Box Red Pro 35g
くらいしか存在しない。
微妙にフォースカーブは違うので、
親指シフトの板バネそのものとはいかないが、
少なくとも標準的な45gや55gを使うよりは、
圧倒的にもとの設計思想に近い。
もちろん、中のバネを変えれば、
20gや12gまで抑えられる。
(でもそこまで軽くすると、
急に打鍵感が安っぽくなる)
あるいは、リニアスプリングでなく、
スローカーブスプリングに変えることで、
リアルフォース的な挙動を再現できると思う。
僕はTecseeの2ステージスプリング37gを使っていて、
これはかなり快適な軽さを提供する。
親指シフターは、このことを知ってるんやろか。
たぶん知らないのだろう。
死ぬまでの親指シフトキーボードを確保したから、
自作キーボードには興味がないのだろうか。
そしたら親指シフト純正キーボードと、
心中するつもりなのかな。
全然、自作キーボードのほうが新しい領域が広がっているのに。
僕にとっては、
半田付けやc++プログラミングは、
調べてわかる範囲のことしかやってないから、
大したことではなかった。
それよりも35gより下の世界で生きたいことのほうが、
全然切実だった。
現在のシフターたちは、
35gの世界を知ってるのかな。
古参じゃないとわからないのかな。
やればいいのに。おもしろいのになあ。
むしろ「次の親指シフト」を探究する機会だというのにね。
2022年05月25日
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