2022年05月28日

【自キ】アクリルキーキャップの磨き方

コンベックスキーキャップ、
クリアアクリル製は、磨けば磨くほど透明になり、
手触りも気持ちよくなっていく。

その磨き方のコツがわかってきたので、
備忘録がわりにまとめておく。


大きく分けて、二段階ある。

1. 耐水ペーパー
2. コンパウンド

耐水ペーパーは、
積層段差を消すためにやる。

アクリルという素材は、
紙やすり系では曇りガラスのようにしか仕上がらない。
#2000でやってもだ。

つまり、これで透明にはならない。
透明にするには第二段階のコンパウンドでの磨きが必要。

逆に耐水ペーパーの段階では、
積層段差を完全に消した、曇りガラス状態のものが、
完成イメージだ。

いずれもコツがある。
その番手のやつで、
キュッキュ言うまで磨くこと。

どこかがシャリシャリ、ザラザラしてるならば、
そこがキュッキュ言うまで磨くこと。
また、
「キュッキュ言わないところがない」
ようになったときが、
その番手での作業終わりの目安。

一周では終わらなくて、
同じ番手のまま何周もやらないと、
キュッキュ言うまでにはならない。
この手間をどれだけ惜しまずにかけられるかが、
アクリルを透明になるまで磨くコツだと思う。

各段階を詳しく見てみよう。



1. 耐水ペーパー

基本的にウェットサンディングをする。

アクリルの粉は細かく、しかも大量に出るため、
紙やすりだとすぐに目詰まりする。
アクリルに水をかけて耐水ペーパーで擦れば、
粉がペーパーの目地に詰まることはなく、
ずっとヤスリ感を保ったまま作業できる。
濡れてるからキュッキュのタイミングもわかりやすい。

アクリルの粉は凝集しやすいから、
ちょいちょい水をかけて流すと良い。
この作業のため、僕は風呂場で作業する。
終わったら全部流せるし。

耐水ペーパーは二段階。
#400と#2000。

まず#400で積層段差を全部消す。
4〜5周するつもりで丁寧にやる。
この段階がキュッキュ言うまで削るのは、
結構根気がいります。

コンベックスキーキャップの場合、
裏面の、ステムとトップ底面の接線、
直角部分がとても削りにくい。
しかしここをサボると、ステム周りだけ曇ったやつになるため、
丁寧に根気よくやるしかないです。

細い四角の木の端切れに巻きつけてやると、
多少は楽にできるけど、
最後は指の感覚でやったほうがいい。
キュッキュ言うまでやるには、
今どこがザラザラかわかる必要がある。
紙越しに、手はザラザラかキュッキュかわかる。
手の感覚ってすごいよな。

#400で積層段差を消したあとは、
その目を細かくするためだけに、
#2000で仕上げておく。
これも4〜5周の覚悟かな。

指の指紋は#2000相当らしく、
実用上は#2000仕上げでよいはず。
でもまだ曇りガラスにしかならないので、
コンパウンドを使って透明化したほうが、
ビジュアル的にカッコ良い。

ウェットサンディング中は、
水に濡らしたアクリルは、
ものすごく透明になったように見える。
(親水効果というらしい。屈折率の関係?)

でも乾くと曇りガラス状に戻るのでがっかり。
これをコンパウンドで磨くと、透明になるよ。


2. コンパウンド

これも二種類。
タミヤの細目と仕上げ目。

布に少量つけて、
ひたすら布で磨く。
これも、キュッキュいうまでやる。

最初シャリシャリ感があって、
徐々に消えてゆき、
そのうちキュッキュ言うようになるので、
天面、側面、底面とも磨く。

同じく、4〜5周するつもりで。
コンパウンドは油を含むので、
油膜コーティングしただけで透明になってしまうため、
磨かなくていいのでは?
と思ってしまうのだが、
それはよくない。
キュッキュ言うまで磨いておくこと。
布は僕は綿100の服の端切れを用いている。

ステム周りはとくに難しい。
布で直角の角を磨くのは基本難しいので、
完璧はないと思うべき。

一通り透明になったら、
いろんな角度で見てみよう。
磨き残しが傷となって見えるはず。

天面は滑らかな曲面だから大体OKだが、
やはり裏面とステムの接続線が甘いことが多い。

これを丁寧にやるしか、透明にする手段はない。

細目でまず透明になる。
仕上げ目をかければ、さらに透明度があがる。



全部で4種のサンディング工程がある。
どれもキュッキュ言うまで磨けば、
かなりの透明度までいくよ。
慣れても、1キーキャップ30分はかかるかな。
根気と丁寧さと愛しさと切なさが必要だ。

そうこうしてるうちに、
アクリルサンデーなる商品を見つけたので、
これを試すかも。

とりあえず手元にあった耐水ペーパーと、
コンパウンドだけで磨くときのコツを書いておいた。
posted by おおおかとしひこ at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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