途中まで1200kpm、つまり秒20打。
狂気といっても過言ではない。
https://mobile.twitter.com/_Qwerty_Typing_/status/1530143627321970688
Aを薬指にして、小指不使用にしてるっぽい。
人差し指の負担が増えるが、それはそれなんだろう。
僕が問いたいのは、
こうまでしなくても、速く打てる方法があるか?
ということだ。
この速度自体はすごい。
人間技とは思えない。
ところが、
この人がすごければすごいほど、
常人には真似できないわけで、
常人が打てるもので、
速く効率的なものが、
ほんとうはいい道具のはずである。
だからqwertyタイパーたちが、
頑張れば頑張るほど、
qwertyの道具としてのダメさが浮き彫りになる。
こんな打鍵で小説は書けんよな。
一時間もたんわ。
半年や一年かけるべき仕事が、初日で体壊すわ。
もちろん、
目的が違うから比較することに意味はない。
でも秒20打は無理筋すぎる。
僕は、秒3打くらいで、
頭の中のアイデアをこぼさずに書ける道具が欲しいのだ。
だからタイパーの言ってることは、
何の参考にもならないのだ。
逆に、参考にしちゃいかんのだ。
秒3打×一日数時間×365日やっても、
体を壊さない道具が、
僕の理想である。
タイプウェルは面白かったけど、
途中で「俺が強くなってどうする」
ということに気づいた。
弱者に下駄を履かせるのが優秀な道具だ。
いま道具をつくってるのだから、
俺は弱者のままであるべきだと気づく。
タイパーは、
劣悪な道具のまま、
どれだけ自分が強くなるかで勝負する人たち。
僕は、
自分は弱者のまま、
どれだけ動線をなめらかにした道具をつくれるか、
で勝負している。
そんな違いを、秒20打という狂気を前にして思う。
僕は、せいぜいトップスピード秒5打で物書きをしたい。
それには、qwertyは役に立たず、
薙刀式が役に立ち、
市販のキーボードは役に立たず、
自作キーボードのほうが遥かに役に立つ。
もっと楽にできるかはこれからだ。
秒7打とかに鍛える予定はないだろう。
タイパーがドーピングなしのオリンピックだとしたら、
僕は義足で勝負するパラリンピックに出ているのだろう。
しかも短距離走(20秒)と長距離走(一年)の、
まったく違う競技者なんだなあ。
しかしタイパーはすごい。
人の手はここまで速くなるのか。
人間の可能性はすごいな。
2022年05月28日
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