連濁と濁音同置の話の続き。
じゃあ、半濁音に関して、
連半濁ってあるんかな?
とりあえず連半濁で調べると以下のような話が出てきておもしろかった。
https://rendaku.exblog.jp/20738437/
http://smartass.blog10.fc2.com/blog-entry-2080.html
年俸はなぜ「ねんぽう」と連半濁になり、
なぜ「ねんぼう」と連濁にならんのやろね。
呉音と漢音の関係もあるんかね。
詳しくは国語学者に任せよう。
漢直はおいといたとして、
カナ配列ならば、
同じ運指で同じ概念を打てた方が、
直感的であると思う。
連濁、連半濁は、
別置系配列では関係性が崩れて、
直感に反するので、
僕はきらい。きらいというのは、まあ好みの話だ。
半濁音別置は効率面では有利かもだが、
その分記憶負担がでかく、
運指負担は半濁音が大抵マイナー運指に落とされるから、
半濁音全体が不遇になりがち。
半濁音と小書きは大体いっぺんに扱われて、
ぱぴぷぺぽぁぃぅぇぉゃゅょの13が、
不遇扱いを受ける計算で、
これは50音の結構なパーセンテージになっちゃうよね。
(ゃゅょは拗音で多用されるからいい位置をもらうことが多いけど)
いっぷん、にふん、さんぷん、ぶぶん、
の「分」は同じ運指で僕は打ちたい。
同じ「分」という概念で僕は認識していて、
それの発音違いという捉え方だ。
「分」が先で、発音はあとだ。
だから、
方便とはいえ、ふん、ぷん、ぶんが別の指の動きになるのが、
きらいなのだろう。
まあ漢直をやれば、その軛からは解放されそうだが。
(半濁音隣置のかえであすかは、
中間に位置するのだと考えられる)
半濁音同置を備えている配列は結構まれだ。
半濁点後置……JISカナ、新JIS、月配列
通常小指シフトで半濁音化……親指シフト(元祖のみ)
ハ行と何かを同時押し……薙刀式、シン蜂蜜小梅
くらい?
半濁音や拗音をうまいことやらないと、
きっとカナ配列は、
「直感に反するが、効率を重視した別置」
の方が合理的になるに違いない。
ひとつの清音を計三種に変化させるのは、
同置にしたいなら、
半濁点後置か、ミックスシフト方式にするしか、
今のところ方法論がないんだね。
行段系では、Mの濁音にPを置くアイデアが割とある。
音韻論的にはそれは正しいが、
僕は脳内発声を消したいのでそれもやりたくないなあ。
僕は直感に反するほうが、
言葉を書くのに不自然だと思ったので、
自分の中の自然な生理、
連濁、連半濁にしたがったんだと思う。
とはいえ、
同時押しが苦手な人もいるし、
半濁点後置が嫌いな人もいるしで、
まことに日本語は奥が深い。
こんなことに世界の人は悩んでねえんだろうなあ。
だから面白いんだが。
2022年05月31日
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