僕が難しい難しいいうてるから、
難しい印象になってしまってるとしたら申し訳ない気持ちはあるけど、
自分一人の影響力もそこまであるまい。
新下駄は難しいという人もいれば、
いや行けたという人もいるのはたしか。
同様に、
薙刀式は僕は簡単な方だと思うが、
難しいという人もいる。
俯瞰的に見てみよう。
ちなみに僕の受ける印象での難易度:
漢直
ステノワード
JISカナブラインドタッチ
新下駄、姫踊子草、あまのあすか
qwertyブラインドタッチ、シン蜂蜜小梅
飛鳥
親指シフト
薙刀式、月、新JIS
行段系ローマ字
qwertyサイトメソッド
フリック
50音順サイトメソッド
どこから見たかで、主観世界は変わると思う。
新下駄の難しいと思われるところ:
・覚えるべきカナの数が、拗音も含めて多い
・左手最上段も使う
・同時打鍵そのもの
・複数の指をシフトに使う点
・あまり使わない部分を思い出す手段がないこと
クリアできる人にとってはできるし、
だめな人にはだめだというだけだと思う。
薙刀式が難しいと思われるところ:
・先押しかつ連続のセンターシフト
・同時打鍵そのもの
・同時打鍵と通常シフトが混在するところ
・文字領域に機能キーが入ってるところ
・ローマ字に比べれば配列図が複雑
これも同様の議論が成り立つ。
どこからやってきた、
どの程度のスキルの人が、
どれだけジャンプすればマスターできるか、
ということだと思う。
薙刀式は、ローマ字のブラインドタッチすら出来ない人、
くらいを想定している。
ただ同時打鍵は出来る人くらいかな。
新下駄は、カナ配列を一回やってる人なら、
わりとすんなりマスターできるだろう。
どこが効率化されてるか体感で理解しやすいから。
でもローマ字しか知らない人がいきなり覚えるには、
どこにフォーカスを当てて練習すればいいか、
分からないかもしれない。
カナ種は多いわ同時打鍵だわ何面もあるわ。
そうすると不安になって、
辞める理由を探しがちになるんじゃないかなあ。
今のところ新下駄の練習方法は確立されてなくて、
各自覚えろ、というのがハードルが高い気がする。
お泊り恋愛詞のスパルタ方式は、
やる気のある人にはいいけど、
ライザップみたいなもので脱落者は多そうだ。
マスターするまでの小さいステップを、
誰かつくってあげればいいのに、と思った。
(残念ながら僕は脱落したので、
やりやすい練習方法は不明なのだ)
薙刀式では公式練習メニューが、
マニュアルについてくる。
よく使う二連接を中心に、
まずホーム近辺のところからはじめて、
徐々に範囲を広げて、
ホーム近辺との連接を編むような形で、
徐々に打てる言葉を増やして、
一気に打つ文字数も増やすような、
練習マニュアルをつくった。
まず気持ちいいところからマスターできるようになっている。
最後に残りのマイナーカナだけを、
まとめて練習できるようなフォローアップをして、
仕上げになるようになっている。
この通りにするのがいいかは分からないが、
新下駄も誰かがそういうのを作ればいいのになと感じた。
親指シフト普及時は、
練習ソフトの例文が秀逸だったと聞く。
それで「よく使う言葉はこれで打てる」
と理解しながら練習できたそうな。
(その文面は今は不明)
新下駄作者のkouyさんはタイピング強者
(各配列の経験値も含めて)だと思うので、
我々のようなタイピング弱者が効率を求めるときとは、
前提が違う気がしたんだよね。
だから、
タイピング弱者が新下駄をマスターするための何かしらの方法論があれば、
新下駄は難しくない(相対的に手間がかかるのはたしか)、
と言えるんじゃないかと思った。
薙刀式に関しては、
動画マニュアルを作りたいんだけど、
配列がまだ揺れそうなので、躊躇したままだ。
動画の存在は不安の解消にとてもよくて、
「ぶっちゃけこんなもんか」ということもあれば、
「すげえこれはやりたい」もあると思う。
それは絶対的な基準じゃなくて、
見る側の「現在の自分からの差分」で決まると思う。
qwertyローマ字で秒2カナくらいしか打ってない人は多いわけで、
そんな人から見たら秒4カナは異次元の文章完成速度に見えるだろうし。
新下駄は最高に難しい配列ではないと思うが、
「カナ配列から選ぶとしたら」
という文脈の中では、相対的に難易度は高いのはたしか。
たとえば新JISはかなり楽だが、効率性はそれなりで、
新下駄はその逆だ。
その辺はトレードオフなんだぜ、
と相対的にわかるには、
カナ配列をいくつか経験しないとわからないことで、
そんな酔狂しか新下駄の価値を理解できないのは、
勿体ないと思う。
なので、新下駄のベールを剥がすような動画の存在が、
僕は求められると思っている。
なぜ新下駄はいいのか?
ほらここがいいでしょ、という例を、
指の動きと文字の相関として、見てみたい。
配列って触覚だと僕は思っていて、
触覚を伝えることができるメディアは、
いまのところ動画(やスロー再生)しかないんだよなあ。
僕は新下駄マスターじゃないから、
自分で例文をあげられないのがくやしい。
「しょうしょう」が気持ちいいのは知ってる、くらいかな…
薙刀式ならなんぼでもあげられるので、
それは日々やってるつもり。
一番いいのはなんだろ。
「かもしれない F【K】R/MK」はかなり好きなんだよな。
新下駄も飛鳥も、
わかってる人向けに閉じている気がする。
自作キーボードの誰にでも開かれた世界の雰囲気は、
すごく参考になるんだよね。
半田付けという結構なハードルはあるんだけど、
そのための階梯は用意されてるし。
僕は配列界隈はもっと広まってほしいので、
なるべく開こうとしているが、
なにせ他の配列のことまで完璧にわかっているわけではないので、
新下駄担当者、もっと開いて、って感じ。
風評やイメージ先行になってしまってるなら、
堂々と現実の姿を見せればいいと思うんだよなあ。
(親指シフトなんて完全にイメージ先行だと思う)
もちろん動画以外でも、開く方法はあると思われる。
新下駄って、親指シフトの次くらいに普及してる新配列だと思うんだけど、
使用者があんまり情報開示してないんだよね。
自分だけ得してないで、
みんなに分け与えればいいのに。
2022年06月01日
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