打鍵姿勢の重要なポイントだと思う。
腕一本大体5kgらしい。
それをどこでどうやって支えるかで、
長時間打鍵するときのやり方が変わるだろうことは、
容易に想像できる。
これまで見聞してきたものだと、
手首を机につける派(小指側のみ)
手首を机につける派(べたづけ)
前腕を机のへりにつける派
アームレストに肘を置く派
つけない派
肘を胴体の横につける派
腹横派(new!)
がある。
【手首を机につける派(小指側のみ)】
僕のデフォルトがこれ。
手首をつけはするが、
つけるのは主に手のひらの小指側の骨の飛び出た、
一点部分だ。
ここを支点にして、手首を回転してるっぽい。
撫で打ちの横方向はこれで担保されていると思われる。
だけど最近この横回転が、尺骨側の筋肉を使いすぎて、
腱鞘炎の原因では、と疑っていて、
腹横派にならないかなあと研究中。
【手首を机につける派(べたづけ)】
おなじ手首をつけるにしても、
突き下ろし系の人はこっちかも。
背の高いキーボードなら、パームレストを使うかもね。
小指側のみをつける人とは、
真上から撮ってる動画だけだと分かりにくくて、
区別がつきづらい。
横から肘まで入れた動画を見てみたいんだよなあ。
あとこの派閥の人は、
打つ時に浮かせて、終わったら手首をつけて休む、
という傾向がある。
べたづけだと手が動かないからね。
ホーム段を8割使う飛鳥配列では、
実はそうしたやり方かもしれない。
【前腕を机のへりにつける派】
手首は完全に浮いてるが、
腕全体を支えるのはしんどいので、
自然と前腕を角につける派閥。
エッジが丸い机の時はいいけど、
角がキツい机の時はどうするんだろ。
RTCを観戦した経験でいうと、
出場タイパーのほとんどの人はこのスタイルだった。
完全に浮かして、たまにこれで休む人もいた。
また、パームレストを使う場合、
パームレストに手首を置くタイプと、
パームレストに前腕を置き、
パームレストを実質机のヘリがわりに使うタイプがいる。
僕は後者だったが、
パームレストを左右分割キーボードとともに持ち歩くのが面倒なので、
このスタイルは捨てたなあ。
逆に、
親指のホールドを多用する配列では、
手首はつけた方が楽な気がする。
親指連続シフトの、飛鳥、薙刀式、新JISあたりがそうか。
親指シフトでは手首は浮かせるそうなので、
このスタイルが多いのかな。わからない。
新下駄は高めのパームレストで、
手首を自由にしたまま前腕をパームレストに預けるスタイルだそうだ。
【アームレストに肘を置く派】
左右分割を使うエンジニアは、
椅子のアームレスト込みで環境改善をしている人が多い。
最近「椅子キーボード」システム(アームレストにキーボードをとりつける)
を自作する人もいて、
この体勢はずっと打つなら楽かもしれない。
ただし、当然、自分に合ってる椅子と机以外ではできないため、
それ以外でどうするか、という問題は出てくるね。
昨日yfukuさんと喋ったとき、彼はこのスタイルだそう。
アームレストないときどうする?まで話忘れた…
肘をアームレストに置きつつ、
手首も机につけるように、
椅子と机を調整している人もいて、
そのうち机と椅子に人間が取り込まれるのではないか。笑
【つけない派】
タイパーに多い気がする。
記録動画を斜めから撮ってるのを見ると、
スタートまではパームレストに乗せてるが、
ゲームが終わるまで浮かしっぱなしの人は多い。
当然最も自由度が効くが、
最も長時間無理なスタイルだろう。
【肘を胴体の横につける派】
ピアノはたぶんこれ。
軽くつける程度で、実際にはフリーにするかも。
ただキーボードでこれを実現するには、
机をものすごく下げるか、
チルトして後傾姿勢になるしかない。
ゆかりさんはこの派閥のはず。
腰に来ないのかな。
自宅の机はそれができる斜め机のはずで、
エルゴノミクスのいくつかの研究でも、
この姿勢がもっとも良いとされるものもある。
【腹横派(new!)】
机の面よりもキーボードを下げられれば、
これはありえる。
膝上システム、自作キーボード置き場、
ないし空中庭園バビロンなら可能だ。
これなら前腕を腹の横につけたまま使えるので、
支える筋肉が最小で済むのでは?
あと、血管やらの圧迫が、
硬いものでなく自分の腹なので、
柔らかくて済むのでは?
という仮説で最近研究中。
長年机に置き続けた僕の手のひらの小指側は、
タコのようになっている。
そのせいで血流やリンパが滞るならば、
そんな圧迫がないシステムの方がいいはずだ。
あるいはAtreusなどの、
一体型だけど左右に開いたタイプのキーボードは、
机の手前に近づけて、
なるべく腹の前で打つといいらしい。
その時手首を机につけず、
腹横に前腕をつけるスタイルになるかもしれない。
ここまで細かく分類すると、
もはや座り方や、
机と椅子の関係性などの影響もあるかもしれない。
また、同じ姿勢をとり続けずに、
適宜寝返りを打たないと、
人間の体は持たないかもしれない。
足を組んだり組まなかったりも、影響があるだろう。
僕は最初組んでないけど、
しばらくしたら足を組み、
そのうち組まなくなり、
どんどん腰が前に出て浅く座るようになり、
腕が真っ直ぐになっていく(手首をつけない)、
そして元に戻る、
という寝返りのルーチンがあるようだ。
ほとんど無意識にやってて、
おや、どうもこれにパターンがあるぞ、
と気づいた。
これにバビロンを投入して、
どう変わるかのデータを採取中。
作家たる者、
一回座ったら二時間動かないなんてざらだ。
トイレやコーヒー入れに行くときしか立たない、
なんてことも全然ある。
この時になるべく身体に負担がないのか、
あるいは多少あっても分散した方がいいのかとか、
そういう研究になってきたのかもな…
2022年06月07日
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