薙刀式を体験したい、その指の動きの合理性を知りたい。
そういう人に、次の3例文を。
1. ということがある
D K L V D (FJ) J I
と い う こ と が あ る
同時
「という」の流れ、「こと」のアルペジオ、
「が」の格助詞の主役感、「ある」のアルペジオ。
2. それはない
B / C M K
そ れ は な い
「それ」はやや打ちづらいが慣れれば一瞬。
「それは」までを一塊で打って、
「ない」のアルペジオで加速する感じ。
3. しょうじょ
(RI) L (RJI)
しょ う じょ
同時 3同時
同時押しは、
「Aを押しながらB」or「Bを押しながらA」という、
「どっちもシフトキー扱い」という打ち方でOK(相互シフト)。
3キー同時も、
「どれかを押しながらどれかを押しながらどれかを押す」
形式でOK。
日本語連接で最も頻出するのは「ょう」だけど、
それがILのアルペジオで速く打てる。
同時押しは、慣れれば順次押しより楽で、
何より発音が1モーラなのが、一回の動作で打てるのが気持ち良い。
また、「しょ」の同時押しに、
「゛」の同時押しを組み合わせると「じょ」になるのが、
とても分かりやすく覚えやすいのです。
こんな感じで、
意図と指の流れの一致しやすさを体感してもらうと、
いいかもしれない。
かな配列テスター
http://mentaiko.syoyu.net/
だと、v13版(上の例文は変わらず打てます)を、
ブラウザ上からそのまま打つ体験ができます。
上の例文を打っても良し、
出てくるランダム例文を体験しても良し。
とりあえず上の3つを打って、
「ふむ」と思えるなら、
マニュアルを見て配列図と打ち方、練習法をゲットしてもらいたい。
「いや自分の指には合ってない」と思うなら、
サンプルかな配列の、別の配列を試してもいいよ。
拗音をもう少し体験したい人は、
4. 対症療法
N K (RI) L (EI) L Z L
た い しょ う りょ う ほ う
なんかはどうでしょう。
これで「た」「ほ」の位置がわかるから、
5. したい放題
R N K Z L (FN) K
し た い ほ う だ い
なんてのも打てるね。
「したい」の滑らかさ、
「たい」「だい」の同時押しを加えただけの、
同じ流れの運指なんかを味わうのにちょうどいい。
連続シフトの体験は、
6. そのものだ
B 【JKJ】 (FN)
そ のもの だ
シフト
なんかはいかがか。
スペースキーをシフトキーだと思って、
先に押しっぱなしにして、最後に離すだけでよい。
「そのもの」の流れの良さからの、
スペースキーを離して、「だ」をバチーンと行く感じは、
なかなか気持ちいいよね。
じゃあ最後の7つ目。
7. そこまでには
B V 【F】 (EJ) 【D】 C
そ こ ま で に は
シフト 同時 シフト
シフトが組み合わさり、やや打ちにくさを感じるかもだけど、
「まで」が、シフトや同時を取っ払うと
「FE」という打ちやすいアルペジオになってることや、
「には」がシフトを取っ払うと「DC」という中指縦連
(遅い運指ではあるが、比較的打ちやすい)
になってることが分かると思う。
また、
「ある」「ない」「したい」などの、
自分の判断は右手、
「そこ」「まで」「には」などの、対象や接続は左手、
という薙刀式の左右の役割分担も、
なんとなく体験できたかと。
そして、これまでの例文全体を通して、
薬指や小指は極力使わずに、
人差し指と中指が中心に使われて、
しかも日本語によくあるフレーズが打てていることも、
体験できたかと思う。
これで「言葉(意図)と指の感覚の一致」
を感じた人は薙刀式が向いてると思う。
あ、間違えた時の「U」=BSも試せるね。
これも特徴のひとつだね。
勿論合わない人もいるから、
そのときは別の配列を試してどうぞ。
こういう記事を「新配列の日」にあげるべきだったな。
次回は「その配列で書いてて気持ち良い言葉と、
その運指のqwerty表記」なんかを募ろうかな。
2022年06月18日
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