2022年06月21日

【薙刀式】「ブラインドタッチを覚える」はqwertyを覚えることではない

「ブラインドタッチ覚えなきゃ」って言葉は、
「qwertyをローマ字をブラインドタッチで打てるようになる」
と、事実上同じ意味で使われてる。
僕はそれを分離するべきだと考える。


ブラインドタッチは、
「標準運指を覚える」ことだけに過ぎず、
qwertyを覚えることと必要十分ではない。

「左小指、左薬指、左中指、左人差し指、左人差し指伸ばし、
右人差し指伸ばし、右人差し指、右中指、右薬指、右小指」の、
「中段、上段、下段」の位置のキーに、
目を瞑っても、いつでも、
指をそこに正確に伸ばせて、
またホームポジションに戻ってこれる、
ことがブラインドタッチだ。

想像すればわかる通り、
格子配列であればかなり簡単だ。
それがややこしい左ロウスタッガード
(上段キーが中段キーより1/4U=19/4=4.75mm左にズレてて、
下段キーが中段キーより1/2U=19/2=9.5mm右にズレている)
なもんだから、
習得が大変なのだ。
BとかYとか。


ブラインドタッチの標準運指が打てれば、
「その指の位置にどのキーを対応させるか」は、
論理配列次第である。

それがqwertyローマ字なのか、
薙刀式なのか、の違いしかない。

そして、
qwertyローマ字は標準運指で無駄の多い配置で、
薙刀式では流れるように文字が繋がる配置だ、
ということに過ぎないのだ。


「ブラインドタッチを覚える」
=qwertyローマ字のブラインドタッチを覚える
に事実上なっているのは、
単にqwertyローマ字がデファクトスタンダードで、
その他の配列があることを、
知らされていないだけのことである。

標準運指、とくに格子配列上での標準運指は、
数日で身につくと思う。
(練習自体は退屈だから、三日以上やるのは辛そう)

その指に、運指の楽な論理配列をインストールした方が、
ブラインドタッチは楽にマスターできる。


qwertyローマ字は、
標準運指でのブラインドタッチ難易度が高い配列だと思う。
だから、
「ブラインドタッチ」をマスターできている人が少ないのだ。

もし日本のデファクトが薙刀式+格子配列ならば、
ブラインドタッチ出来る人は今の数倍いくと思うよ。

それくらい、qwertyのブラインドタッチは、
難しいと僕は考えている。
ブラインドタッチ率が低いのは当然なのだ。



物理キーボードに拘ったり、
論理配列を意識し始めるのは、
ブラインドタッチが出来るようになってからだと思う。
サイトメソッドでは、
物理キーボードや論理配列の差は、
そんなに出ないと思うくらい速度が遅いので。

僕は結局、
qwertyローマ字のブラインドタッチをマスターしないまま、
ブラインドタッチはマスターした。
その指の能力に先に薙刀式とカタナ式が入ってる感じ。
qwertyみたいな難しい配列を、
インストールする余裕はないな。


自作キーボード界隈でも、
左右分割に手を出せない理由のひとつに、
ブラインドタッチが出来てないから、
というのがある。
なんて勿体無いんだろう。
qwertyのブラインドタッチなんてできなくても、
左右分割キーボードで薙刀式をマスターしちゃえばいいのに。
posted by おおおかとしひこ at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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