2022年07月01日

【薙刀式】直感と合理が相反する部分

薙刀式は、僕個人の、
「あのカナはあのへんにあるべき」
という無闇な(?)直感に頼ってつくられた。

とはいえ合理的運指がないと日本語配列として意味がないから、
自分の直感と合理とが混ざり込んでいる感覚だ。

そのうち、
直感と合理が大幅に異なった例を記録しておく。
「ん」「、」「。」だ。


まず、
「ん」は終わりの音であるから、
右小指ホーム(;)がいいのでは?
という何も考えない直感があった。

TRONカナ配列もそこにあるし、
おれの直感は正しい!などと思っていた。

これは合理で覆される。

「ん」は終わりの音ではあるものの、
頻度は終わりのほうではない。
むしろベスト3に入るトップクラスの頻出具合で、
統計にもよるが4%前後だ。

薙刀式はもろもろの調整の結果、
右小指は3%に抑えた。
それくらい右小指は弱いと考える。

右小指が「ん」しか使わないのならまだ我慢できるかもだが、
ホーム裏や下段の裏表のカナも担当させるなら、
総計5%〜6%行ってしまうだろう。

つまり現在の薙刀式にくらべ、
右小指は倍疲れてしまうことになり、
合理に反するわけだ。

実際のところ、%で指が疲れるわけではなく、
「一日○打鍵以内にする」が正解だと思う。
(ピッチャーの一日投球数と同じ)
つまり、現在の薙刀式の半分しか書けない配列になる。


僕が最長不倒距離を楽さの基準に考えるのは、
つまりは一日あたりの文字数で測定したいのだろう。

TRONカナ配列がどれだけ優れようが、
薙刀式の半分しか書けずに右小指が疲れちゃうなら、
使えない配列だと思う。

(もちろん、最弱の指は左小指だと考え、
薙刀式では2%に抑えた。
左薬指は連続して使わないカナばかり置いてあり、
総合頻度は4%、
一方右薬指は使えるやろ、となってて10%。
このへんの指の偏りは僕の手を色濃く反映している)


実際、TRONカナ配列を現在も使い続けてる人は、
どれくらいいるのだろう?

現在の自作キーボード水準から見ても、
TRONキーボードは、
左右領域分離、親指クラスタ活用、アローを左右に、
テントアンドチルト、
4指はコラムスタッガードアンド放射状と、
非常に先進的なエルゴノミクスの物理形状であるものの、
「それを使い続けられるか?」
という実証が足りてない物理と僕は考えている。
(そもそもキー一つの大きさが同じ時点で、
ダメだと思っている。
現在設計中のエルゴノミクス完全自作「静」は、
キーの大きさすら異なるものだ)


同様に、TRONカナ配列も、
非常に先進的な配列であったが、
「実戦の評価が足りていない、
絵に描いた餅」ではないかと疑っている。
その象徴が右小指ホームの「ん」なんだよね。

つまりは、お前TRONで小説書けんのか、という話。
まあ当時はそこまで文章量が増えることは、
想定外だったろう。
僕は一日5000字以上からじゃないと、
物理配列や論理配列の効果がないと経験的に思っている。

TRONが使えるのはその範囲内で、
だったら他のでもいいんじゃない、って思ってしまう。


「ん」に関して言えば、
「終わりの音」という直感を、合理で覆すことになる。
上の言葉でもわかるように、
「にかんしていえば、」では終わりの音ではない、
間の区切りの音でしかないわけだ。

つまり「ん」が終わりの音、という直感は、
非常に狭い範囲のことでしかなく、
文章という大きな範囲では語の区切り程度にしか機能しない。

このように直感を書き換えることで、
薙刀式では「ん」を右中指下段にしている。

最初の指、右人差し指の補助指を使うことで、
繋ぎの感覚を強くして、
中段にはベスト1のカナであり、
第一の音の「あ」の次の、「い」があるため、
中段ではなく下段に落とすことで、
中指には「い」「ん」という、
ベスト1と3を担当してもらうことにした。

下段にしたのはやっぱり「終わりの音」っぽい直感が、
少し残ってると思う。

(だから中段に「ん」がある配列は、僕は苦手意識がある。
たとえ合理だとしてもそこまで直感を崩せなかったらしい。
同様に上段「ん」はもっと苦手)



直感を合理で書き換えたのは、
「、」「。」の句読点においてもだ。

直感では、
「構造を示す記号にすぎないから、
文字扱いではなく、文字の外に配置しては?」
と思った。
具体的には小指上段、QPならいいんじゃないかと考えたのだ。

親指シフトも似た考え方で、
「。」がQ、「、」がP外の@位置だ。

だけどそんなところに句読点持ってきたら、
小指を壊すと思う。

合理で考えれば、「、」3%、「。」2%と、
これだけで薙刀式の小指頻度に達してしまう。
小指がこれだけしか使わない、
小指不使用カナ配列ならギリある感じ。

そういえば親指シフト、
右小指ホームに「ん」があるな。
何を考えてるのか、なんの合理も感じない。
薙刀式の半分の半分くらいしか最長不倒距離がない配列に、
僕からは見える。

もっとも、親指シフトは単文節変換前提だから、
句読点までたどり着いて一休みするんだろう。
え、でもそれってめちゃくちゃ遅くない?
僕は単語や文節単位で打つのは漢字変換のためで、
ひらがな多めのつなぎの言葉は一気に打ち、
なんなら「、」込みでその次のブロックも書いてから変換をかける。
脳から出る量が違うのだろうか?

少なくとも親指シフトで出回ってる創作文動画を見る限り、
合理的で早く、楽な運指に見えないのは、
この小指の多さだ。

親指シフトの小指が合理的である、
とは僕には思えない。
ついでに右小指外にBSがあり、
小指を使いすぎだと思う。

小指疲労だけを見れば、
僕は薙刀式に比べて、親指シフトでは1/8以下しか書けないことになる。


実際、PQ句読点はカタナ式のときに試した。
30分持たなかったなあ。

現在薙刀式では、
人差し指下段の裏に置いてある。
それらの同時押しでエンターというのも気に入った直感だ。
縦書きだからなんか下段は合うんだよね。



これらのように、
直感的第一回答が、合理的最善解とは限らない。
むしろ直感が間違っててすいませんということはある。

直感が間違ってるのはとくに射程で、
「短い射程の直感と、長い射程での合理は異なる」
が、正しく言えているのかも。



さて、懸案の「わ」「ふ」「む」。
「わ」は慣れてきたがその他がまだしっくり来ない。
移動か、それとも。
posted by おおおかとしひこ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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