以前からヤフコメは老害の巣と揶揄されてきたが、
今回もそれが露呈していて非常に興味深い。
tomisuke配列を紹介した、
Yahoo!ニュースに対するコメントたちがそれだ。
だけどこれらは、
「配列を効率的な新配列に変えよう」という運動に対する、
当然のアレルギー的な反応なので、
我々新配列運動家?は参考にするべきだと思う。
逆にこれらを論理的、感情的に説得できれば、
世界は変わる。
闇に覗かれない覚悟がある人のみ閲覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c61019f8a4f19834d1ca97e2111e03f690bb54f1/comments?topic_id=20220715-00000023-impress&property_id=sp_news
僕の反論は、以下の二つに集約されるかな。
1. ブラインドタッチは複数習得可能なので、
qwerty一択、○○配列一択、などという先入観がナンセンス。
2. qwerty、JISカナが合わない人に、
配列自由の選択肢をソフト的に与えるべき。
1. ブラインドタッチは複数習得可能なので、
qwerty一択、○○配列一択、などという先入観がナンセンス。
これは、新配列習得をしている人たち共通の経験談。
経験的に二つまでは簡単。
具体的にいうと、
たとえば薙刀式と、qwertyローマ字の二つを使い分けられます。
習得移行期間(一ヶ月程度)中は、
どちらも効率が落ちて混乱することも多いけど、
二ヶ月も経てば落ち着き、どちらも快適な速度になります。
僕は「引っ越したときに、駅に行くまでの道筋」
にたとえています。
仮に前住んでたところに行っても駅までの道順は案外忘れてないし、
仮に二つの家に住むことになっても、
そのうち二つは混同しなくなってくるのは、
想像できるかと。
多くの人がバイリンガル可能
(僕の場合は標準語と大阪弁)なことを考えると、
人間の適応力を軽視するべきではないなあと思います。
補足しておくと、
仮名配列二つとか、ローマ字配列二つとか、
似てる配列は混同しやすいことが知られていて、
ひとつは仮名配列、ひとつはローマ字配列兼英語、
みたいに、全然違う体系だと、
切り替えは容易です。
これらは、IMEオンオフで切り替えるのが、
タイミング的にベスト。
2. qwerty、JISカナが合わない人に、
配列自由の選択肢をソフト的に与えるべき。
あなたが苦労して習得したqwertyを捨てたくないからといって、
他の人が別の配列を使う自由を制限する理由はないでしょう。
あなたにqwertyを捨てろと言っているわけではない。
他の人が異なる配列を使う自由を助けてほしい。
僕の理想は、
全てのOSに、配列交換可能なソフトが標準で搭載されること。
既存の配列だけでなく、自分でカスタマイズできるとさらに良い。
既存配列の例は、
英語系: Dvorak、Colemak、Workmanなど、
ローマ字系: SKY、きゅうり、和ならべ、けいならべ、
Hormoney、Eucalyn、tomisuke、カタナ式など
カナ配列系: 薙刀式、新JIS、月配列(系)、
親指シフト、飛鳥、シン蜂蜜小梅、新下駄、TRON、
よだか、かわせみ配列、Phoenixカナ配列など
漢直系: T-Code、TUT-Code、Phoenix、奏コード、
和音漢直など
こうした「配列の自由化」によって、
キーボードはより使いやすくなるべき。
効率性はこの中でqwertyが最低なのだから、
この中で何を使っても使いやすさは達成される。
(使いやすさとは、左右のバランスや、
強い指を多く使い弱い指をあまり使わないこと、
打ちやすい指の流れによく使うフレーズがあり、
長いこと打って疲れないような、
最小の指の動きになっていること。
これらの根拠は使用文字の統計や、
日本語の構造などから導き出される)
そして1.から、この配列とqwertyは使い分けられるので、
配列の自由化さえ可能ならば、
人類はもっとキーボードを使いこなせる、
と僕は思うのです。
補足しておくと、
qwertyローマ字は、
ブラインドタッチを学ぶのがかなり難しい配列。
標準運指で使いづらい配列だと考える。
(だって出来た時に標準運指はなかったもの)
標準運指できれいなタイピングをするならば、
ブラインドタッチで効率よく打てるように設計された、
上であげた配列の方が、
むしろブラインドタッチを学ぶのは早かったりする。
これらを知っている人は、
Windowsで配列変更ソフトDvorakJや、やまぶきR、紅皿を使ったり、
MS-IMEやGoogle日本語入力のローマ字定義で配列を変更したり、
MacでKarabinar-ElementsやLacailleを使ったり、
ハードガジェットかえうちを使ったり、
自作キーボードのQMKファームウェアに配列を焼いたりしている。
別に「効率は悪いかもしれないが今更慣れている」
qwertyを捨てろといってるわけではない。
第二言語を使う自由が欲しいだけだ。
第二言語がそのうち第一言語になり、
「qwerty使ってるやつの気が知れねえぜ」派になったって、
古女房qwertyはあなたに恨言は言わないだろう。
黙ってキーボード博物館に所蔵されるのみだ。
もちろん、qwertyが駆逐されて0になることが目的ではない。
多様化とは他者を駆逐することではない。
情が湧いてる古女房と添い遂げる人が、
たくさんいても構わない。
僕の目的は、だから配列の自由化だ。
二つまでは使いこなせるのだ。
大学の第二外国語はいまいちだったが、
キーボードなら圧倒的に簡単だぞと、
啓蒙していきたい。
ついでに、長文を書きたいなら薙刀式は最強です。
qwertyを使ってる理由って、
要するに同調圧力でしょ?
2022年07月17日
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