日本語の記号で一番使うのはなんだろう。
僕は経験的に、
「」?!()…
じゃないかと思っている。
これがすっと打てないqwertyは最悪。
と思ったら、JISカナはもっと大変だと気づいた。
日本向けのキーボードには「かな」入力が印字されています→しかしその機能を使う人はあまりいません
https://togetter.com/li/1917708
なんてのを見つけてツラツラと読んでいたのだが、
JISカナを使っていた人の意見、
> 使える記号が極端に少ないから捨てた
> !?()が使えないのはマジで欠陥
を見てハッとする。
え、これどうすんの?
びっくり、はてな、かんたんふ、ぎもんふ、
かっこ、みたいなのから変換?
実用的には単語登録なんだろうが、
正規ルートなくない?
「」に関しては、qwertyと同じ位置にシフトで用意されているようだが、
!?()に関してはマジでないようだ。
JISカナの歴史を考えると、
そもそもの目的は電報などの通信用であった。
パソコン通信は、それをパソコンでやるからそう呼んだのであり、
その前の電電公社通信用の規格が、
JISカナのはずだ。
しかも全員が使うものではなく、
特殊なオペレーターが使う想定であった。
電報にはたしかに!?()はなく、
いらなかったのだろう。
そもそも仮名漢字変換以前の配列だ。
ところが時代が下り、
皆が日本語をふつうにPCで打つようになり、
現代日本語の記号をふつうに打つ必要が出てきたのだろう。
そのとき正規ルート的には、
IMEの記号ウィンドウみたいなのを出すのかな。
めんどくせえな。
iPhoneですら?!()は第一面においてある。
「」は()から変換する。
…〜は数字の0部分にバインドされている。
これくらいにはよく使う記号として認識されている。
現代日本語の記号にはほかに絵文字や顔文字があるが、
それは砕けたものなので一応除くとしよう。
なので、
?!()「」…〜
を、まずは現代日本語の標準記号と考えて良いのではないか?
これが文字並みにスムーズに打てなくて、
なんの文字配列だろう?
親指シフト:
数字段に親指同時。そもそもそこが狂ってると思う。
? シフト1 まずしんどそう。
! 存在せず
( シフト8 JIS準拠だが同時打鍵
) シフト9
「 シフト4 45は遠すぎないか?TY同時ですらキツいのに
」 シフト5
… 存在せず
〜 シフト3
全般的にしんどいな。絶対ちゃんと考えてないな。
飛鳥:
四隅、小指外によく使う記号、
逆手シフトで統一。
数字段の左右シフトにマイナー記号。
きちんと考えられているが、
果たして使いこなせたかは不明。
? 【/】 JISの位置に
! 〈1〉 JISの位置に
( 〈Q〉
) 【@】
「 Q Q@をカッコ類としていた考え
」 @
… 存在せず
〜 〈T〉
新下駄:
文字関係は逆手同時押しだが、
よく使う記号は同手同時押し。
しかも標準運指ではあり得ない、
人差し指と人差し指伸ばしが同時押しに当てられていて、
人差し指中指の最適化で使う前提。
非常にクレバー。
(余談だけど、薙刀式もこのアイデアに独自にたどり着いていて、
FGとHJをIME切り替えに使っている。
だけど新下駄はそれをさらに沢山利用していて脱帽)
あと中指薬指シフトで、数字段右手には記号が配置。
? (NJ)
! (FV)または(VB)
( (HJ)で()一文字戻る、(S8)で(のみ
) (S9)で)のみ
「 (FG)で「」一文字戻る、(D8)で「のみ
」 (D9)で」のみ
… 存在せず
〜 存在せず
シン蜂蜜小梅:
飛鳥の考えを踏襲しつつ、
マイナー位置に記号を散りばめてある印象。
? 〈_〉
! 【_】
( 〈@〉で()一文字戻る、[単打にも
) 同上
「 P単打で「」一文字戻る、〈P〉で「単体
」 同上、【P】で」単体
… 【T】
〜 B単打
飛鳥より使いやすいように思える。
薙刀式:
記号関係は「編集モード」として3キー同時にまとめたマップがある。
とくに、1面左手(JKを押しながら左手)に集めてある。
ちなみに文頭文末記号なので、すべて確定いり。
? (DJK)
! (CJK)
( (SJK)で()一文字戻る、単体なし
) 同上
「 (FJK)で「」一文字戻る、単体なし
」 同上
… (AJK) 出版用に二文字ペア……を出力。
一文字で使いたかったらBSで一個消す
〜 存在せず 「から」から容易に変換できるため
…の出し方はなかなか難しい。
ぼくは「てん」から変換して出していたが、
中黒や漢字も混じるので、三点リーダはだいぶあとの方だった。
二点リーダも候補から出てくるのが厄介。
「、、、」から変換できるのかなあ。IMEによるな。
「・・・」や「...」と中黒3やピリオド3で代用する人もいるけど、
出版的には間違い。
原稿用紙ヒトマスで「…」で、
2マスで「……」が標準表記となっている。
ネット的には「…」ひとつが多いかなあ。
あるいはこれらの記号は全部「きごう」から変換できるのかしら。
IMEに依存しそう。
薙刀式が、それらの事情をもっとも考えた記号配置で、
しかもバインドが打ちやすい位置にある。
僕はここまで考えてようやく実用入力だと思う。
現代の表記法を想定していないJISカナは論外。
親指シフトもしんどすぎるだろ。
(IMEであるJapanistからショートカットあるのかしら。
もっとも現在はその命脈は断たれているが)
飛鳥や新下駄、シン蜂蜜小梅は練られた形跡があり、
流石だと思う。
ただ薙刀式のほうが遥かに便利な位置にある。
iPhoneの記号とどっちが楽で直感的かな。
どっこいか。
薙刀式はさらに文章操作や記号操作
(選択範囲に任意のカッコをつける、はずすなど)もあるから、
薙刀式のほうが優秀とドヤ顔してみるか。
「記号は滅多に使わない」だろうか?
僕は数行に一回は出てくる、
わりと頻出カナくらいに認識している。
句読点ほどとは言わないにしても、
句読点と同じジャンルだと。
ただ記号は記号でまとまってたほうが、
頭の中の整理はつきやすいと思う。
JIS配列の「」の小指伸ばし遠すぎるでしょ。
小説家や脚本家の小指壊す気かよ。
1裏、/裏も遠すぎる。
よく考えてみたら小指シフトだとしたら、
小指小指なんだな。一種の拷問。
記号類に関しては、
ダントツで薙刀式、
新下駄が次点(同手同時押しが使いやすそう)、
シン蜂蜜小梅、飛鳥が三番くらい?
この辺は好みもありそう。
親指シフト、qwertyは使いづらく、
JISカナは仕様を満たしていない、
という感じか。
少なくとも親指シフトやqwertyで、
小説や脚本は無理だと思う。
仕事にならない。
みんなよく文句言わねえな。
2022年07月18日
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