2022年08月03日

条件なしで全力出して、最高をつくれるか

あれは○○だったからうまく行かなかった、
あれは予算制限があって、
あれはクレーム対策のせいで、
なんて言い訳を、まれによくする。

じゃあさ、
仮にノー制限で最高のものを作ってみろよな。


やってみれば分かるんだけど、
制限なしで自由につくったからといって、
最高オブ最高ができるわけじゃないんだよね。

なんでだろうね。
ストーリーは水物だからかなあ。

これはいける!と思ってやってみても、
完璧なエンディングには、
なかなか辿りつかないんだよね。


じゃあ、あなたのストーリーがおもしろくないのは、
制限や条件のせいじゃないかもしれないぞ。

もちろん、
しょうもないプロデューサーの意見が採用になり、
本質ごと変質してしまうことはよくある。
それでストーリーの質が下がることも、
往々にしてある。

でも、
そうじゃない場合だって、
100%面白いものをつくれるわけでもないんだよね。

疑うならやってみ。
枚数制限も予算制限もなし。
誰を出してもよし。
古今東西で一番面白いのをつくれ。


で、
ここからが本題なのだが、
だから、技術で乗り切るのだよ。

しょうもないパートが出てきたとしても、
そこを面白く書き直したり、
そこは捨てて全体バランスを整えて、
失点をなるべく減らすなど、
経験がストーリーの質を上げる例は、
たくさんあるのだ。

たくさん経験してれば、
自然と技術はあがる。

むしろ技術とは、
他人の書いたマニュアルに載っているのではなく、
どれだけ自分の中で苦労した中でしか、
増えていかないと考えている。


出来なかった言い訳をするのはしょうがない愚痴だけど、
じゃあノー制限でやってみなよ。

パーフェクトを目指すことが勝負ではなくて、
部分点の積み上げになってくるって、
やってみるとわかる。
posted by おおおかとしひこ at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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