2022年08月03日

AIに絵を描かせる遊びがすごい

加藤直之かこれは。
https://twitter.com/fladdict/status/1554298131139133440?s=20&t=HCfav6OVkZGk_nsUSKSUgQ
そして人物だけレタッチするとここまでいける。
https://twitter.com/8co28/status/1554278802477699072?s=20&t=HCfav6OVkZGk_nsUSKSUgQ
すごいのは同じキーワードで似たような別の絵を再生して、
いいのを選ぶことだ。
https://twitter.com/fladdict/status/1554469231030595584?s=20&t=HCfav6OVkZGk_nsUSKSUgQ

で、これを見てて思ったんだけどさ。
クリエイティブなことをやらない人が、
クリエイティブなことを発注することに、
すごく似てると思ったんだよ。


つまり、

・なるべく安く済ませたい
・一回の注文で一発OKが出ないから、
 修正を必ず出したい
・何回やってもニュアンスのやりとりがうまくいかないから、
 何回もリテイクを出す
・出来れば色んなテイストの中から選びたい
・明日にはラフを出して、
 出来れば1分後
・作家変えるか
・出来ればタダでやって
・OK次同じテイストが欲しい時はまたたのむわ
 (飽きたから二度と頼まない)
・ベース作ってもらって感謝します、
 あとはこっちで引き取ります

な感じで、
バンバンAIにやり直させてるのが、
すごいと思ったんだよ。

そうか、発注元の本音はこれで、
それをオブラートにくるんでるだけなんだな。

欲しいものが分からない、
あるいは言葉で伝えられない、
あるいは間違ってると責任が取れないから、
「とりあえずやってみて」
っていうやつは、
こういう気持ちでやらせてるんだ。

だから、上がったものを見て、
それありきでああでもないこうでもない、
っていうんだな。


テイストが分からないなら、
テイストに文句つけなきゃいいのに。
あるいは、そのテイストを集めて、
こういう感じといえばいいのに。
などと実作業で思うんだけど、
それってこういう意識なんだな、
ということがよくわかる。


で、AIに発注するのとおなじで、
実は「発注の仕方」
「コミュニケーションの取り方」
というのが実作業ではあるのだが、
下手な発注主は、こっちを怒らせることしかしない。

実力がある人はプライドも高い。
お前の仕事は受けねえと、
去っていった人はたくさんいる。

こうして、阿呆な発注主が学習せぬまま居座り、
今度は文句を言わない奴隷を発見したか。


たとえばこのイラストの元になったテイスト、
加藤直之のSFイラストやその他の、
オリジナリティさえあれば、
その人っぽい違う絵を描くまでできるようになってしまったのだ。



その、AIに学ばせるほどの、
オリジナルな画風をつくりあげるか、
こんな感じで人に頼む人と仕事するか、
もうちょっとこっちのことを分かってリスペクトしてくれる人と、
仕事をするしかない気がするねえ。

結局、
「人に頼むということはどういうことか」
が分かってない奴が増えたからかな。
それとも昔から人はこのような性質なのかしら。

「何回やらせても俺の思うようになんねえんだよなあ」
と、俺も陰で呟かれてんだろうな。

そういう頼み方のやつとは、なるべく距離を置かないとなあ。
posted by おおおかとしひこ at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック