tkenさんからの情報で、
○配列(のち、幸花配列に改名)の作成法のところに、
測定データが置いてあった。
すげえな、こんな変態(褒め言葉)いたんだな。
http://rage2050.g1.xrea.com/GeneKana/_ReadMe.html
だが、そのマトリックスがなんか変だぞ?
この表がdvorak配列の表記なので、
解読にはやや時間がかかるが、
読み込んでいくと、
最速が53、A/(qwertyのA@)なんだよね。
そこ?
僕はふつうに最速はqwertyでいうJIかJKだと思うんだけど、
それが84、90。(dvorakのHC、HT)
で、qwertyのJスタートで見ると、
最速がJ@の74(dvorakのH/)。
んん?
小指伸ばし上段がこの人異常に速いの?
最遅はなんだろうと眺めると、
;'の304。(qwertyのZQ)。
これはまあわかる。左小指段越えだからキツイよね。
でも同じZはじまりのZ@がその6倍速いって、
おかしくね?
データがずれてるのか?
測定のやり方の問題か?
疲労?
たしかにこの33×33のマトリックスを埋めるのは、
至難の業ということが、眺めるだけで理解できる。
すべてを妥当に測定できるかなあ、
と不安になってきたわ…
他にもツッコミポイントがたくさんある。
筋力測定を実施するなど、
俺と同じことをやってて笑うが、
それが理想の指分布と一致するだろうか?
という疑問は残ると思うんだよね。
(僕は、経験的に求めた分布で、
握力と持久力はまた違うという考え方)
細かく作業メモが残っているため、
それぞれの判断のところで、
分岐点が色々あるなあと思う。
それをそう判断しなければ、
別のものになったのでは?
みたいなポイントがある。
とくにホーム段の打鍵時間は、
「そこからその指以外のホームキーへ打ったアルペジオの平均」
が果たして正しいのか、があるよね。
ホームキーのアルペジオの抽出までは妥当だけど、
平均でいいんだろうかと、そこが結構気になった。
また、
最終的に得られた配列が、
えらく負担がキツそうな配列で、
ほんとうにこれでスラスラと日本語を書けたのか、
とても気になる。
幸花配列自体の評判はどうだったんだろ。
手法は面白いが、問題は出来のほうだ。
記憶ではなかなかよい、みたいな感じだった気がするのだが、
現在誰も話題にしない気がするのも寂しいものだ。
遺伝的アルゴリズム(GA)自体が、
ディープラーニングとか量子アニーリングに、
とって変わられた感があるからかな。
サンプル文章が当時の2ch文体だから、
時代を越えられなかったのだろうか。
とにかく古文書が出てきて興味深かった。
もっと精度の高い測定、どうしようかな。
どこかで俺の集中力のばらつきが起こりそうだ。
900種の連接の測定、思ったより難行かもしれぬ。
2022年08月04日
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なめらかな運指がどこまでも途切れずに続く性質に魅了されて、この体験がなければここまで新配列にハマることはなかったと思います。
自分の中で勝手に「最も美しいカナ配列」と呼んでいます。
確かrage2050さんもTwitterで「もっとたくさんの人の運指データを採取して計算してみたい」とおっしゃっていた気がします。
へえ、配列図からはそこまでなかなか読み取れないもんですねえ。
二連接のデータを取って評価関数にしたのは、
あの配列だけなのかしら。
他の配列だと「なんとなくのカン」とか「自分で主観的に評価したもの」
はあるでしょうが。
データを取るのがしんどいゆえに、
サンプル数が集まらなかったんでしょうね…
今データをとりやすい/あとで見やすいマトリックスをつくっていて、
右手×右手、右手×左手、左手×右手、左手×左手、
それぞれ中段、上段、下段、
などのように運指感覚にしたがって表を見れるようにしないとダメだな、
まではきました。
アルファベット順の表だと訳がわからなすぎるなと。
逆に、不完全でも「二連接データを基礎に持っている」からこそ、
評価関数にそれを入れこめて、
運指が途切れない感覚がうまくいったんでしょうね。
個人的には、句読点を固定せずに自由にした版を見てみたいと思いました。