原爆の戦略的意義については、僕は詳しくないのでどっちでも良い。
原爆の最大の問題点は、
威力ではなく後遺症だ、
という話をしておいたほうがいいかなと思った。
そしてその後遺症は、使用時点で認知されていなかった。
つまり、彼らはただの大威力爆弾を落としただけだと思っていた。
今も多くのアメリカ人がそう思っている。
未だにハリウッド映画で核爆発が起きるとき、
放射能の影響は無視されることが多い。
核は放射能とセットである。
このことは広島長崎を経験した日本人はだいたい知ってるし、
福島があと何千年も住めないことも、皆知っている。
核の戦略的使用は、
この後遺症を覚悟で打つかどうかにかかっている。
知らなかったとシラを切られないように、
日本人は世界に周知していくべきだ。
長崎に落としたのは、
余ったからもう一発爆発データ取っとくか、
くらいの感覚だったそうだ。
後遺症のことを知っていたら、そんな気持ちにはなれなかったろう。
放射線を浴びると、人体は新しい細胞を作れなくなるそうだ。
東海村臨界事故でそのデータが収録されていて、
強度の放射線を浴びた人体がどうなるかが知られている。
よく放射能を浴びた人が皮膚がズル剥けになる、
みたいな描写があるが、皮膚の新陳代謝が止まり、
新しい皮膚が作られなくなったから、
古い皮膚がそのまま落ちる現象だそうだ。
(そしてその下の新細胞は作られていない)
事故にあった人々は、
助からないことを知ってたから、
後世のために記録を取れと言ったという。
日本人は、世界に周知していくべきだろう。
その覚悟があれば打てと。
「ただちに影響はない」はほんとうだったが、
そろそろ影響が出始めている。
核の爆発は、10年単位で効果を持続させ、
国力を下げる。
もし東日本大震災がなく、福島原発の事故がなかったら、
日本はまだ浮かれて元気だったかも知れない。
統一教会に支配されてようが、
東京オリンピックで中抜きされてようが、
消費税が10%になろうが、コロナが来ようが、
こんなに沈滞ムードで生きることはなかったかもしれない。
核は、国力を削ぐ単位で被害を与える。
それを戦略というならば、核は戦略兵器だ。
プーチンは戦略核の使用を明言した。
後遺症のことを知ってても知らなくても、
僕はやつを阿呆だと思う。
こないだレバノンの穀倉で大爆発があったけど、
あれに後遺症はない。
原爆はあれに後遺症がついてくるんだぜ。
2022年08月08日
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