各指の連接の速度を求めたいが、
どういう測定方法がベストなのかわからない。
ホームポジションからの移動も含めた
「FJトリル法」を提案してテスト測定したが、
これが妥当な測定方法じゃないかもしれない。
ということで、一度シンプルに、
「ABABAB....」とトリルだけで測定するとどうなるか、
やってみた。
しかし、これはこれで疲れるなあ。
利き手の右の2連接とはいえ、
人差指、中指はそれほどでもないが、
小指がかなりきつい。
薬指もややきつい。
それほどに、
普段は小指薬指を使っていないということだろう。
これは鍛えて等価に出来るものなのかしら。
ピアニストはそうだというが、
我々一般人が「鍛えずに使うもの」としてのキーボードは、
生まれたままの指で使えるものがいいだろうとは思う。
だから僕はタイパーの努力はすごいと思うものの、
それを必要としないものを作りたいわけだ。
つまり、タイパーの努力を全否定するものをつくれたら、
エンドゲームだと思うんだよね。
ということで、
試しに測定するという意味で、
右手の2連接、
中段から中段25通り、
中段から上段25通り、
中段から下段25通りの、
計75通りの連接について測定してみた。
測定方法:
ABABAB...と20回打つ。
これを動画で撮影しておき、動画編集ソフトでイン点アウト点を出して、フレーム単位で測定。
フレームは1/30秒なので、
小数点以下は30進数であることに注意。
結果:
考察:
おおむね直観通りのものが得られた。
前回のFJトリルは破棄でよいと思いました。
ということは、
単純にこのトリル法を標準化測定法にすればいいかも。
誰でもデータが取りやすいし。
(手間はめっちゃかかる)
ただ、動画を撮って、
コマ送りしてイン点アウト点を打ち、
タイムを測る方法は、手間がかかりすぎると思った。
のちのちこの30進法を10進法に変換するのも手間だしなあ。
映像業界じゃないとフレーム数で見せられても、
大体の感じがイメージできないだろうし。
10Fで1/3秒ってわかれば大体はイメージできるかと。
それこそタイピングソフトにないのかな。
正誤判定もやってくれるだろうから、
特定の2連接の20回トリル40文字を、
測定する方法が共通化されるといいかも知れない。
さて、このトリルの計測が、
現実の打鍵連接をうまく表しているとして、
詳しく見ていくと、
これまで考えられてきた、
なんとなくの打鍵理論が崩れている部分が沢山あることに気づく。
長いので次回につづく。
2022年08月08日
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https://esrille.github.io/keyboard-layout-comparison/keytime.html
ほほう、こんなものまで作ったやつ誰だ、
と一番下を見たら「○配列」の文字が。
お釈迦様の掌で踊っていたようだな…
これでも少し測定してみようかな。
ありがとうございます。
ABの打鍵の、AからBまでの最小値しか返してくれない模様。
「間を理論上どれだけ詰められるか」ではなくて、
「その二打鍵の普段の姿」を知りたいので、
調査目的が違う感じですね。
前者の目的の時は利用させてもらお。
それで確認なんですが、
「(1回目)AB(2回目)AB……(20回目)AB(21回目)A」
のどの時間を計っているのでしょうか?
【ア】 (1回目)A を押してから (20回目)B を押すまで
【イ】 (1回目)A を押してから (20回目)B を離すまで
【ウ】 (1回目)A を押してから (21回目)B を押すまで
A と B を共に押している瞬間があっても良いけれど、「ABAAB」のように交互にならないのは失敗ですよね。
動画での文字表示の瞬間です。
おそらく【ア】だと思われます。
薙刀式のファイルをそのまま使うと【イ】なのでしょうが、
同時押し判定などすべて外して、
離し入力で文字確定しないようにした、
単打とシフトのみのシンプルな配列
(TYUに擬似カナを入れたもの)を使っています。
押されてから表示までの平均時間は同じと仮定すれば、
【ア】と推定されます。
で、ABAB…
と正確に20回40文字表示されるまでやる、
という方式での測定です。
多少学習効果があって、
失敗しまくったやつはやや速いタイムで、
一発で成功したやつは詰められてないせいかやや遅いタイムに、
なる傾向があります。
あと薙刀式に慣れてるせいか、
FJなんかはロールオーバーで最速に打つことが下手だったりしますね。
(「が」にならないように無意識に遅くなってしまう)
とにかく大変で手や肘が痛くなるので、
ストレッチしながらほどほどに。
qwertyではこの殆どの運指を使ってないんだなあ、
ということがよく理解できます…
自作の KeyTimingChecker に40個目のキーを押すまでの時間を出力する機能をつけました。
キーを押す順番確認は手動ですが、動画での測定は私にはつらいので。
トリル測定の順番はランダムの方がいいのかもしれませんね。
私はおもに薙刀式を使っていますが、多少は Qwerty も使うので測定結果は面白そうです。
あと思ったんですが、
僕は格子配列で測定してるので、
ロウスタッガードや別の物理配列でも全然変わってくることが予測されます。
実際動画での測定ってどれくらい正確なのかわからないですね。
表示を見てるとローマ字で2文字が1Fずつずれてることもあるので、
処理によっては数Fずれてることもあり得るかなあと。
(そもそもWin+Gのキャプチャが重いというのもあるし)
なので絶対比較というよりは、相対比較になるかもしれないです。
うまく同一条件に標準化できればいいんですが。
40個目のキーを押したところでメッセージが出ます。
簡易的な検出ですが、パターンを繰り返し入力していて乱れたときもメッセージが出ます。
https://github.com/tor-nky/KeyTimingChecker/blob/master/src/MesureKeyTrill.ahk
「Raw」というボタンを右クリックして、「リンクを名前を付けて保存」します。
ファイルを Autohotkey.exe にドラッグするなどして実行します。
さて、コルネ・キーボードで計るか、横ずれの Choco60(v1) にするか、どれにしよう……
紅皿新バージョンも試したいし、Hachiku が Windows 11 でうまく動かないから現実逃避しているのかな、俺。
すでに測定は終わっていた…
動画からタイムを出すのは一日がかかりなので、
そこは短縮しそうなので次やる時?は使わせてもらいます。
win11で不具合が出る旨はDvorakJでも見たような…
僕のマシンはスペック不足で10のままです。笑