2022年08月13日

【薙刀式】新配列のはやる未来

についてもう少し考える。

何故新配列は流行らないか?
僕は、
新配列とは「体験」だからではないかと考える。


体験が「流行る」ってことはなかなかない。
体験型アトラクションはまあ流行る。
何もせずに体験できたほうが楽だからね。

ところが真の体験は、
人々に行動を強いる。

極端な例だと、スカイダイビングで考えると分かりやすいかもだ。

やってみないと良さはわからないだろう。
見てるだけじゃわからない。
やるのはかなりハードルが高い。
心理的にも、お値段的にも、休みをとって出かける必要も。
そしてインストラクターも必要。
講習期間も必要。


で、
スカイダイビングなら一日で体験は終わるけど、
新配列の悦びが分かるには、
数週間から一ヶ月は必要ってことだ。

これはスカイダイビングよりも、
運転免許取得に近いかもしれない。
釣りとか、将棋とか?


スカイダイビングを、
いつどうやってやろうと思うだろう?

少なくともやってる人が近くにいて、
その人から直接魅力を見聞きして、
やってみようかなと思い、
一人じゃ怖いなと思い、
一緒に行ってあげるよ、
までないと、
厳しいのではないだろうか?

同じく「やる」ハードルの高い自作キーボードでは、
遊舎工房にいきなり一人で入る人は少なくて、
「誰かの付き添いでやってくる」
人がかなり多い。

ネットで見たあれやこれやを見たり触ったりするためだけでも、
なかなか一人であの敷居をまたぐのは難しいっぽい。
いや、自動ドア開けるだけなんだけど、
やっぱり心理的なハードルがとても高いのだろう。
「私なんかが入って大丈夫ですか」という気後れもあるし、
「なんかこわい」という理由不明のものがある。
その理由不明の恐怖は、
「今の私が維持できなくなるのではないか」
かもしれない。
「qwertyから新配列をやったら、
戻れなくなるのでは」って思う人もおおいよね。


つまり、付き添いとか、
インストラクターとかのような、
「一人にさせない」仕組みが重要な気がする。


新配列をやろうという人は、
まあもともと普通じゃない人で、
そういう人は、
さっさと一人でインストールして、
さっさと一人で配列図をDLして、
さっさと一人で練習して、
さっさと一人でマスターしてしまう。

一人キャンプとか、一人将棋とか、
一人スカイダイビングとか、山登りとか、
勝手に一人で行って勝手にマスターになる人。

普通の人はそうじゃない。
一人だと不安だから、
「これでいいのかな」を確認したいし、
あるいは「これよかったなあ」などと感想もいいたいのだ。
そして「これにしてよかった」と、
自分の行動を確認したくもある。

だから、
「一人にさせない」仕組みがあればなあと思う。
FacebookやDiscordがそれなのかも知れないが、
リアルにそこに人がいることに比べれば、
だいぶ効果は薄いと思う。
相談所としては機能するだろうがね。


で、これらのことを総合すると、
「新配列カフェ」がベストなんだろうな。

PCが各席に置いてあり、
キーボードコーナーにあるキーボードは、
自作キーボードからHHKBから、
109キーボードまであって、
それは自由に繋いで良くて、
もちろん持ち込みキーボードを繋いでもOKで、
配列図パンフがあり、
PCにはすべての新配列がインストールされてて、
それらを選択するだけで使えて、
マスターは新配列にとても詳しい人で、
困ったことがあったらなんでも答えてくれるんだよ。

親指シフトの同時打鍵がうまくいかないとか、
薙刀式の3キー同時のコツとか、
そういうのをそばにいてインストラクターになってくれて、
あんまり配列図を覚えてない状態でも、
簡単に打てる例文を知ってるとかね。

全く儲かるとは思えないが、
これによって、
「配列を試したいけど、どうしたらいいか分からない」
人たちにリーチするのではなかろうか。
あそこの新配列カフェにいけば、
「体験」できるぞと。


かつて親指シフトを富士通が奨励したころは、
都会にショウルームがあり、
綺麗なお姉さんが教えてくれたらしいんだよね。
これの維持には金がかかるから、
配列好きのヘンテコなおっさんがやってる、
新配列カフェなら現実的だろう。

何回か来ないと行けないから、
コーヒー一杯500円くらいにとどめないとなあ。


ハードルが高ければ高いほど、
そのリターンは大きいべきだ。

スカイダイビングをやったことなくても、
僕らが知ってるのは、テレビなどのメディアを通じてだろう。

だけどそれだけで「やってみよう」と即行かないだろう。

やっぱ「やってる人」が隣にいないとなあ。


とりあえず、
新配列には動画が足りない。

スカイダイビングの講習ビデオなんて、
山ほどあると思う。
それに負けないほど新配列の動画があふれれば、
触れる機会も増えるだろうに。

単純接触頻度をあげるのは、広告の初歩の初歩である。
ということは、薙刀式の動画はあと100本くらいはつくるべきか。


身近に体験できる場所があることは、
すぐに始められる理由になる。

たとえばスキージャンプなんて、
普通の人がやらなさそうなことをやる選手は、
当然北国の出身なんだけど、
ジャンプ台のある町に生まれた人が多いんだよね。

たったそれだけのことで、運命って変わるんだよな。

よし、体験してみよ、
と思った時、薙刀式カフェがあればなあ。
神保町とかにできないかな。
posted by おおおかとしひこ at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック