2022年08月20日

【薙刀式】「ブラインド」の運指

薙刀式v15はもう(仮)を取ってもいいとすら思っている完成度なんだけど、
微妙に気になる部分がないでもない。
動かした「ふ」;位置と、「ら」.位置の関係性だ。


先日の連接調査(絶賛整理中)の結果を見ても、
右手アルペジオのワーストを並べると、

O/ 9.27 すれ
;P 9.02 ーへ
P; 8.29 へー
;. 8.24 ーら
/P 8.19 れへ

と、「ふら」の運指;.は、右手アルペジオワースト4に入るむごさだ。

(こうした、この運指ってどうなんだろう、
他はないのか、と調べたくて、
大規模に調査してみたのだ)

伸ばした小指、畳んだ薬指の相性の悪さ、
そもそも連動しづらい小指薬指、
という二重苦があり、
まあかなり打ちづらい。

とはいえ、「ふら」「ぶら」「ぷら」を、
どれだけ使うかということなんだよね。

そもそも問題の起点となった、
「から」のほうが、日本語の骨格になるから、
こちらの患者を優先するべき、
という方針自体は間違っていない。

だけどこのため、
「ぶら」が犠牲になるわけだ。
しかもワースト4位にね。

この格落ち感が酷くて、
かつての運指..の同鍵二連打5.15よりも、倍近く落ちることが、
結構衝撃的で、
「から」のメリットとどっちがいいんだよ、
ということに、
再び悩むことになる。

現在のところは、
格落ちを認めたとしても、
「から」のメリットがよい、
と結論づけているのだが、
「ブラインドタッチ」に関する文章を書こうとして、
「むむむ」となることとなった。


話題の語(しかも主題)だから、
ちょいちょい出てくることは確実だ。
「それ」「あれ」で指し示しても、
ちょいちょい「ブラインドタッチ」
は打つ必要がある。

プラスチックの廃棄問題や、
エンジニアプラスチックによる部品成形の話題や、
ブラタモリの話題や、
ヌーブラの話題などでは、
特異的にこのワースト近い運指に出会うことになる。

こまったねえ。

英語ではとくに、
fl、fr、ful、fur、bl、br、pl、pr
などの接頭語がちょいちょいあり、
そのいくつかを「ふら」「ぶら」「ぷら」
で受け止める必要がある。

つまり、「ふ」の移動によって、
これらの英語由来の外来語が、
かなり致命的なダメージを受ける、
ということまでは理解した。


で、じゃあ別の合理的な行き先があるかと、
これよりマシになるものを探すと、
玉突きしたものが被害を受ける。


で、その連接ヒートマップを考えるために、
連接調査をしたんだよね。

連接だけを考えれば、
「つ」をもといの;裏に戻して、
現状「う」の裏がベストなのは明白だ。

だが薙刀式は外来音同置でもあるため、
「うぃ」「うぇ」「うぉ」と「ふぃ」「ふぇ」「ふぉ」
が被るという致命的な問題がある。


外来音同置を諦めるか、
外来語でちょいちょい出る「ふら」関係を諦めるか、
「から」が「ぶ」に化けるのを諦めるか。

快適さの指標とは別に、
「不快をどこまで我慢できるのか」
がある。

「から」が「ぶ」に化けるのは結構我慢できなかった。
(だからv15への改造へ踏み切ったので)

じゃあ外来語の一部の遅さにどこまで寛容か、ということかなあ。
(せっかくフェは打ちやすくなったのになあ)

全部同置は薙刀式のアイデンティティに関わるから、
この二番目をどっちと取るかだ。


また厄介なことに、
「ぶらい」の運指が、
;.Kと、
○ ○
 ○
中、下、中と、外から内に流さないといけない。
右手首を半時計回しして小指薬指の形をつくってから、
再び時計回しして薬指中指の形をつくる必要がある。

慣れれば時計回しをせずにこの指の形を作れるかと思ったが、
現状無理っぽい。
なので、「・ぶ・らいんど」のような拍で打たなくちゃいけなくて、
むむむ、と思っている状態。


解決策は今のところ思い付いていない。
このまま定着するか、それとも。



(追記)
「れ」裏に「ふ」を置けば連接的によくなるのでは?
と思い付いたのだが、
「これ」が「ぷ」に化ける…くそう…
使いやすいn連接が、同時押しに化けないこと、
という今回新しく加わった制約条件が、
なかなかにきついな。

ちなみに「ん」裏の「ふ」は、
「かん」「こん」が「ぶ」「ぷ」に化けるのでアウト。

いい解は中々ないものだ。
posted by おおおかとしひこ at 08:32| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私が連接速度を測った結果です。
https://github.com/tor-nky/MesureKeyTrill/blob/main/MesureKeyTrillWorksheet.xlsx

C ; が最も良かったりしますが、それは手の調子というより脳の調子が良いときの数値みたいで、あまり参考にならないかもしれません。

毎秒30コマ単位に直していません。色分けは真似しました。

コルネ・キーボードを手首の移動はなるたけしない方法で、ランダム順での測定です。

なんだか分析するより再度挑戦した方がいいかもしれませんね。
でも縦ずれキーボードのデータはもう取りたくないです。爪で押さざるを得ないボタンがあったり、バネが軽かったりで大変でした。
Posted by とる at 2022年08月21日 20:28
>とるさん

大変おつかれさまでした。貴重なデータかと思います。

今整理してるのは全く違う並べ方をしていて、
エクセル使うのはほぼ初めてなため、
ググりながらファイルをあれこれやっております。
(5.12とかの30進法を10進法に自動的に換算するには、
エクセルの知ってる30進法表記で書く必要があり、
一端全部入力したやつはどうしようもなく、
すべて手作業で10進法に直すしかなく、
2時間かけてどっと疲れるなど、
達人から見ると愚直な方法を取らざるを得ず)


やっぱ自分の実感と違うところがぽろぽろ出てきて、
やり直すと直感に近い数値が出たりするので、
集中力にだいぶ左右される測定法かもしれないです。

縦ずれだと「うれ」;/とかが打ちづらい記憶があります。
なので縦ずれだからといって万能な対応ではないんだなあ、
と思い、格子配列派になりましたです。

薬指小指がらみの上下段、
中指下段+上段あたりが毎度苦しく、
いや、だからこんな連接はないようにしたんだよ、
と思う組み合わせばかりで…

こっちの解析終わったら活用させていただきます。
Posted by おおおかとしひこ at 2022年08月22日 09:42
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