2022年08月22日

【薙刀式】二回読まないようにしている

カナ漢字変換の最大の問題点は、
打った文章を途中で二度読みしなければいけないことだ。
そんな毎回時間をさかのぼることをしていて、
まともに文章など書けるはずがない。


じゃあ僕はどうしているのかというと、
ノールック確定が多いんだよね。

「この文節まで書いて変換かければ、
おおむね漢字変換を正しくしてくれるだろう」
という経験値で、変換してノールック確定して次を書いている。

で、視界の端では漢字変換が正しくできているかをチェックしていて、
間違っているとわかったら、
「戻って再変換」という薙刀式の編集モードを活用している。
これがないとその戦法ができないので、
実はこの編集モードの機能は、
僕の書くスタイルにとって大事だということがわかる。

で、間違っているとわかったときって、
確定した直後ではなく、
次を書き始めているときなんだよね。
だから結構戻って再変換することが多い。

逐語的にではなく、
ブロックが終わったあとに、
ようやく「言い間違いを直す」みたいな感覚。


変換チェックのために二度読む、
という考え方とはやや違うところに僕はいて、
だから薙刀式でもするする書けているような気がする。

漢字直接入力は魅力的だ。
漢字変換でいっさい二度読みしなくていい。
ずっとそれで書いていけるのは、
手書きだけだと思っているが、
それに限りなく近づけるわけだ。

その感覚の面白さ、快適さは、
書けるようにならないとわからないから、
それを出来る人がどんどん発信してほしいと思っている。
(tkenさんが漢直を自分なりに挑戦していて、
その感覚がどうなるのか、ちょっと楽しみにしている)

でも、薙刀式の編集モード(右面1)と、
IMEの癖さえ分かってれば、
薙刀式の動画でやっているように、
かなりの速度で書いていける。
あの速度は指の速度ではなくて、
「二度読みをほとんどしていない」ことによって生まれていると思っている。

僕の指は高々タイプウェルSS程度だ。
でも日本語文章の完成速度はなかなかだと思う。
それは思考が速いこともあるかもしれないが、
二度読みして漢字変換チェックをしていないことも大きいかもしれない。

もちろん速さは目的ではない。
二度読みなどという、
母国語で文章を書くことにまったく必要ないことを強制されていることを、
排除することが目的だ。

そのためには、
ノールック変換確定の確信をもちながら、
文章をつくっていかないといけないので、
純粋にそれがなければ、
もっと脳が楽になるんだろうなあとは想像している。

漢直に手を出さないのは、
こうしたスタイルがある程度完成されてしまったからだろう。

しかし「qweertyである程度書けるから、
いまさら他の配列に手を出さない」
と言っている人と同じになってしまうから、
漢直はいつかやってみたい気がしている。

だけどやった人の感想、
使い続けている人の生の言葉がほとんど出てこないので、
まだ信用していない感じなんだよね。
(昔やっていた人のホームページも、
404になっていることが多いので)

ああ、これは二度読みしないでいいから、
純粋に思考に割くことができるぞ、
なんて動画を見たいんだがなあ……。

僕が一連の薙刀式動画の中で、
様々なカナ配列を紹介しているやつの中に、
TUT-codeの動画を収めたのだが、
ぶっちゃけ遅くて使い物にならないと思った。

手間ばかりかかっていて、
そりゃqwertyと二度読みの世界から比べたら、
よりスマートで手間がかかっていないように見えるかもしれないが、
僕は薙刀式の速度を手に入れてしまったので、
あの速度にしかならないのなら、
漢直に希望がないとも思っている。

しかし、漢直使いは一人ではないだろうから、
そうした人の、
「なるほど、二度読みしないで打てていけることは、
こんなにも脳に負担をかけずに、
どんどん文が紡がれていくのだ」
と思えるような、「真の?漢直動画」を、
見てみたい気がするのだ。

一時間とは言わないから、
20分くらいは漢直でずっと文章を書いている動画が欲しいなあ。



二度読みという、
母国語を書くには致命的な欠点が、
カナ漢字変換にはある。
ライブ変換はそうではないが、
でもライブ変換は使いづらい。
AIに一部任せているような、半自動運転のような気持悪さがある。

一字一句まで自分の意志を貫けるような、
そして生成しているフロントが、
自分の意志の最前線であるような、
最前線から一歩も引かないままゴールまで行けるような、
(ついでに戻っても直す操作体系が整っているような)
そういうデジタル入力環境はつくれないものだろうか。

そもそも漢字変換に必要なキーたちが、
ホームポジションから遠すぎて、
シームレスに書けないと思ったから、
薙刀式では30キー範囲にすべてがあるように機能キーも含め、
過不足がないように編集モードに動線最適化も含めて機能キーを置いた。

そのようにした配列は、
今のところ薙刀式だけだ。
カーソルとシフトキーが遠すぎて、
漢字変換が時間がかかりすぎるのに、
みんなイライラしていないのかな。
僕はノーマルのカーソルで候補選択をしているのは、
ばかばかしくてしょうがないと思っているのだが。


二度読みの手間、
遠くにある機能キー。
これが解消されない限り、日本語入力に未来はないのでは。

漢直+編集モードが最高なのかなあ。

それとも薙刀式で行けるのか。
1500字(変換後)/10分のペースで書いても、
なお脳内圧迫はある感じだ。
手書きの障壁のなさに勝てていないんだよなあ。
posted by おおおかとしひこ at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック