なんて挑発的な議題を小川さんが出して、
みなさんそのお題に真剣に答えているのが興味深い。
僕の個人的な立場は、
「秒5カナまでは役に立つから必要、あとはなくてもよい」かな。
みなさん「ある程度」みたいに濁してるから、
数字決めて初心者にもわかりやすくしたろ、と思った。
秒3カナ前後までは、ほとんどの人が練習すれば辿り着ける。
(ここから親指シフトの「指がしゃべる速度」。
親指シフト全盛期の80年代、
これほどの速度を出せる人はほとんどいなかったから、
誇らしげなキャッチコピーがついた。
時代は下って現代、まあ大体みんなできるやろくらいの速度)
秒4カナは、タイピングそのものに向き合わないと出せない。
天然や半端では登ってこれないと思う。
標準運指やらホームポジションやらをきちんとしないとね。
秒5カナは、全員に強要は無理。
よほど書く仕事をするならば、目指すべき速度。
それ以上は、タイピングゲーム・サイトは、
実用にはあるだけ害悪と言ってみよう。
仮に思考をリアルタイムで書き止められたとしても、
思考そのものが支離滅裂だと文章にならないので、
逆に頭と指の乖離に苦しむと思う。
思考が速く文章の完成が遅いと思ったら、
これ以降指を鍛えるもよし、
キーボードの物理を変えるもよし、
論理配列を変えるもよし。
僕はqwertyローマ字では多くの人がここまで来れないと思うので、
配列を変える選択肢を勧める。
人間の指がどれくらいの運動能力を平均的に出せるかはわからないが、
ブラインドタッチの普及率の低さからも、
多くの日本人にとって難しい技能であることは明らかで、
それはqwertyローマ字の難しさのせいだと考えている。
ホームFJをほぼ使わない、
最も使うAが最弱左小指(FJと交換でいいのでは)、
TYは割と使うのに伸ばし上段(FJと交換でいいのでは)、
句読点がUIOからは段越え(FJに句読点でいいのでは)、
ーの異常な遠さ、記号の遠さ、カーソルやエンターの遠さ、
あちこちに飛ぶ運指の難しさ(Dvorakやカタナ式の手の動かなさと比較で)、
などを挙げておくか。
母国語のことなのに、
秒4カナに届いてない人の多さを考えると、
タイピングという手段自体が誤りではないかとすら思ってしまう。
母国語の読み書きという基本技能において、
デジタル日本語は文盲率が高すぎると思う。
(いまは書きの話だが、読みもでは?などとTwitterランドを見てて思うが、
まあここは書きだけを考えよう)
ということで、
秒5カナまではタイピングゲーム・サイトはとても重要で、
あとの速度はご自由に、でいいんじゃないかな。
凄腕タイパーのリアルタイム実用文章入力を、
動画で是非見たいんだよな。
「タイパーとして凄いのだが実用はバカ」
「タイパーは実用の役に立っていない」
と言われるのが怖いんじゃないか、と思う。
それはつまり「タイピングゲーム・サイトが実用の役に立つ」
の裏返しだと思う。
だから「秒5カナまでは実用だがそのあとは関係ない」
にしておくと、
タイパーのプライドも保てると思うんだよね。
「おれらは実用超越のeアスリートなんで」
って自虐抜きで堂々と言っていいと思うし。
その境目を数字にしとくと分かりやすいと思ったので、
秒5カナくらいまではタイピング鍛錬は有効!
秒5カナ以上は実用無視のゲーマーの世界!
でいいんじゃないでしょうか。
で、全員が秒5カナは無理なので(qwertyのせいで)、
配列を変えたら行ける可能性が広がるよ、
と思っている。
ちなみに僕のqwertyローマ字は、
サイトメソッドで秒2.5カナ。
薙刀式は僕の指限界、秒5.5カナで運用しても問題を感じない。
それでも1500字(変換後)/10分で創作文が書け、
それは数々の薙刀式動画(アドリブ一発撮り)で示している。
(秒速と10分速、時速は比例しない。どんどん減衰していくので)
それ以上の速度は作者の経験がないので、未知の世界です。
同時打鍵のスペック上、秒7カナくらいが薙刀式の限界ではと予測。
2022年08月28日
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