2022年09月01日

【薙刀式】手のねじれ

としか表現しようのないものが、配列にはあると思う。
それは、まとまった(3000〜5000字くらい)の文章を書いて、
初めて感じる感覚。


「手がねじれる」感覚というのは、
おそらくは連接関係の言葉の指の繋がりが、
あまりスムーズではない、という感覚だ。

しかも二連接程度ではなくて、
5カナとか7カナとかを一気にやっつけるときのものの、
蓄積みたいな感じ。


言葉を一気につなげようと思うあまり、
手首を無理にひねったり、浮かしたり、
指がもつれるから肘や手首でフォローが必要だったり、
人差し指伸ばしと組み合わせた時に手の形が変になる、
みたいな感じのやつ。

二連接でそれがあればすぐに発見されるから改訂対象になるけど、
長いフレーズの中のそれは、
無意識で違和感だけ感じていて、
あとで犯人を発見しにくいタイプのやつだと思われる。

似たような分量の文章を書いた時、
ある配列Aは手がねじれて疲れて、
別の配列Bは手がねじれなかった、
ということがまれによくある。

もちろん、全く同じ文章を書いたわけではないから、
科学的に標準化された条件での比較ではない。

でもまあ5000字も書けば、
運指もだいぶ平均化されてるだろう、
という読み。


今A裏やU裏の再検討をしてるからか、
そのたびに左手や右手に、
手がねじられる感覚が、あったりなかったりする。

具体的には、
15B1にはなく、
15B101は右手がねじられ、
15B101.5(せさの入れ替え)では左手がねじられ、
15B102は安定してなくなった感覚がある。

一つのキーのカナを変えただけで、
前後の運指は変わってくるし、
勢いよく書きたいときに、
とくに手が無理に引っ張られ、ねじられるんだろうね。

これはパッとテストした時には絶対気づかないことで、
しばらく長い文章を書いてみないとわからない感覚である。


おそらく、
こうした「手がねじられるのか/ねじられないのか」
みたいなことをテストしたのが、
飛鳥、新下駄、最近の新配列で、
テストしてないのが、
親指シフト、JISカナだと思われる。

新JISはかなりテストしたそうだけど、
候補の中から選ぶテストはしたとしても、
それを鵜呑みにしてしまい、
その後それが完璧かはテストされていないように思える。
「な」の:位置とかね。

月はある程度新JISを信用した立場だから、
無反省に新JISを取り入れている部分は多い。
とはいえ、交互打鍵多めだからごまけている部分もあろう。


と、ここまで来て気づいたのだが、
手のねじられる感覚は、
どうやら同手連続で起こるっぽい?
もっとも、左手は弱いから、左右左でも、
ダメージを受けてる可能性は否定できないがね。


この手のねじれみたいな感覚を、
他の人はあまり記録してないな。
部分的な指の感覚じゃないから、
言葉にしにくいのかもしれない。
posted by おおおかとしひこ at 14:41| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今計算配列を作ろうと思って運指データを作っているんですが、まさにこの問題について考えています。

jkなどのアルペジオを打つと手の形が固定されてひとまとめにして打ちますが、そういうアルペジオが多いかどうかだけではなくて、アルペジオ同士の連接も重要なのではないかと感じています。連接同士の連接なので個人的に連接間連接と呼んでいます。

最上のアルペジオが連続しても、アルペジオの切れ目で手の形が大きく変わると速度が落ちるし負担にもなります。afのあとにdg、というように一番外側のキーを使ったあとに一番内側が続くような連接はかなり悪い感じがします。逆に、df→erのように手の形を変えずに上下にずらすだけなのは楽です。

この辺のことまで考慮するとパターン数が膨大なので人間が解くのはかなり厳しいでしょうね。ただ飛鳥配列の場合、普通のキーボードで親指シフトを使うという縛りがある分、結果的に手の形の変化は少ないかもしれません。ちゃんと使ったことはないので想像ですが、ぬるぬる繋がる、という感覚にはもしかするとこういう理由があるんじゃないかと想像しています。

今までの計算配列でも基本的に単キー同士の繋がりしか見ていないので、この問題を意識して熟慮した配列はなかったのではないかと思っています。あるとすれば飛鳥配列ぐらいでしょうか。

ちゃんと計算するにはアルペジオ同士の組み合わせを確認するしかないでしょうね。今打鍵順を無視して手の形だけを考慮してパターンを検証していますが、それでも3万通り近くあるので1年以上はかかりそうです。
Posted by 通りすがり at 2022年09月01日 23:52
>通りすがりさん

片手で4連接も6連接も続くのはよろしくない、
という制約条件を入れたりすると、
その手のものはワーストケースから逃れられそうですかね。

単純に3連接を考えれば行けそうな気もしなくもない。
MK.なんて全然速くないですよね。
MK、K.は別々なら速いのに、
手の形を変えないといけないファクターがありそうです。

そんなのを計算できるのかはちょっと分からんですが、
でも手で触ればダメなのはすぐ分かるから、
評価打鍵を手でやるのが一番速い気もするんですよね…

あと飛鳥のアルペジオは、
かなり限定的(中段同士のつながりがメイン)なので、
そんなに色々なルートが開発されたとは思えないです。
Posted by おおおかとしひこ at 2022年09月02日 00:57
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