2022年09月24日

「シナリオが書ける」とは2

もう少し煮詰めてみるか。


【最低限必要なこと】

・事件が書ける
・展開が書ける
・結末が書ける
・結末が落ちになり、これまでの全ての意味が確定する


【できれば欲しいもの】

・魅力的なキャラクター
・新規性
・予想もつかない展開
・感情をめちゃくちゃにされるもの
 (爆笑、号泣、感動、怒り、興奮など、
 なるべく大きな感情を七色に刺激されること)
・起伏が楽しい
・感情移入して応援したくなること
・カタルシス
・人生訓
・オリジナリティ
・見たこともない絵で、名場面を象徴できること(イコン)
・待ってました、というベタな期待に応えること
・魅力的な悪役
・的確な説明、状況が一発でわかること
・短いセリフにグッと来ること
・名台詞
・複数のストーリーラインが交錯する面白さ
・ストロングポイントがあり、
 企画を一言で言えること
・読みやすくスラスラ読める文章
・カネになるシナリオであること
・期待させて、期待以上の満足があること
・忘れられない場面があり、人生に影響を与えること
・常にストーリーが強力に進むこと
・最良のセリフは無言
・驚くべき落ちだが、それは最初から巧妙に仕込まれていた


【やってはいけないこと】

・メアリースー
・主観と客観が混同されること
・振りだけあって落ちがないこと
・1人語りが延々続く
・二人芝居しか書けないこと
・カメラで撮れないものを書くこと
・行動でなくセリフで示してしまうこと
・必然性がないこと
・ご都合主義
・よくわからないもの
・よく分かるように書き換えたら中身がスカスカのもの
・ストーリーが進まず、プツプツ切れるもの
・矛盾がある
・無理がある
・期待はずれ

どんだけ難しいんだ、シナリオ。



必要な最低限の構造があり、
パワフルで光ってて、
欠陥や染みがないこと。

こうでないとシナリオとは言えない。

欠点が全部解消されても、
光ってないとだめだ。

逆にものすごいいいところがあれば、
多少の欠点は目を瞑れるだろう。

そして、「いいところ」は才能で自由演技の部分、
そもそもその形をなしてるのか、
というのが技術の部分だろうね。
posted by おおおかとしひこ at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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