2022年09月07日

【薙刀式】SandSってタイプウェル不利なのかしら

tkenさんが呟いてたので。
> スペースキーにシフト機能を持たせた配列でタイプウェルを打つのはかなり不利なはずで、なんとなくですが、文字キーの部分の速度は大岡さんが薙刀式で打ってる速度の方がぼくより速いんじゃないかと思ってます。

あんまり考えたことなかったけど、そうなのかなあ。
親指がばたつくのかもなあ。


動画で見せてる薙刀式での入力は、
文字部分の速さだけを見ると、
速いところはめちゃくちゃ速くて、
そうでもないところはそうでもなかったりする。

前者の速いところはアルペジオを使ってる部分で、
日本語でよく使うフレーズばかりだと思う。
ある、かもしれない、ならば、から、とか。

それらがまとまった複合語もそれなりに速くなる。
そこからいけるので、とか、
こうしたことから、とかね。

漢字変換を伴わない、文の構造を規定する、
ひらがなの部分が強いと思う。


で、
薙刀式が重視したこれら(「繋ぎの語」と呼んでいる)が、
タイプウェルほかタイピングゲームでは殆ど重視されないことが、
薙刀式がタイピングゲーム強くないことの原因だと思うんだよね。

でも普通の文章では頻繁に出てくるから、
普通の文章に薙刀式は強い。
それは保証する。


日本語は膠着語という世界でも稀な言語種で、
単語の周りに色々なものがくっついて変化して、
それが次を招き、またくっついて…
を繰り返す言語だ。

単語 スペース 単語 スペース…
という構造の、英語圏とは異なる構造をしている。

しかるにタイプウェルは、
単語しか打てないし、それをスペースで区切る、
英語圏の構造で日本語タイピングを測定しようとしたものだ。

だから、日本語文の特徴がタイプウェルでは殆ど出ていない、
と言えるのではないだろうか。


まああれだけスペースで区切るのは、
タイプウェルが顕著らしく、
その他のタイピングゲームではそこまでではないらしい。

とはいえ、
SandSによる影響よりも、
単語単位のものでは薙刀式のいいところが全然出ない、
(シフト方式が複雑なぶんだけ、操作がもつれる可能性すらある)
というのが真実ではないかと考える。

僕の指では、タイプウェルSSあたりが限界だったけど、
全然楽しくなかったんだよね。
苦行に近かった。
でも薙刀式でふつうに文章を書くのは楽しくて、
その差はなんだろうと思ったわけ。



親指は2本あるから、
シフトと単語間のスペースを、違う指でやるように訓練すれば、
多少なりともSandSの欠点はカバー出来そう。

でもそこまでして攻略するほど、
タイプウェルは僕は楽しくないんだよなあ。

いや、XDくらい行ったら2000字(変換後)/10分いけるよ、
というなら鍛えてみようかな、とは思うが、
そもそも動線を省略することで速くなりたいわけで、
指そのものを鍛えてもしょうがないんだよな。


指の物理速度は僕は大したことなくて、
動線がうまく繋がってて、
しかも繋ぎの語でどんどん日本語を紡いでいくから、
薙刀式の文字入力は速そうに見える気がする。

たとえば日本国憲法をタイピングする流れがあるけど、
漢語多めの難しい文章だから、
薙刀式はあんまり強くなさそうなんだよね。
拗音部分くらいしか得しなさそうで。

普通の文章を書くのは、eタイピングの長文かな。
それならやってみてもいいけど…

なんにせよ、ゲーム的なスピード競争に、
僕自身があんまり興味ないんだよね。
だって他人の文章じゃん、って思ってしまう。

自ら溢れ出るものをなんとかして書き留める道具が、
僕は欲しいのであって、
他人の言葉を効率的に書写するものは、
僕はどうでもいい。
訓練の一環としては理解するけど、
自分の言葉で書ける道具に僕は興味がある。

ということで、
薙刀式の動画は、その目的に対する効果が、
一番分かりやすいと考えている。


・薙刀式が得意な繋ぎの語が、
 単語単位のタイプウェルでは出てこない
・SandSとスペースで単語を区切るタイプウェルの相性が悪い

の、二つの理由から、
タイプウェルでは大した成績が望めないのだろう。
XJは乗るかな。人によるか。



ウェザータイピングとか見てると、
「この文字列をいかに順次打鍵でやっつけるかゲーム」
みたいになってて、
求める速さの質が違う感じがある。
脳に与える報酬系の違いというか。
針の穴を通して一掃するときに一番気持ちいいように出来ている、
ように見える。
文章はヘンテコだけど、
まだこっちの方が薙刀式に向いてるのかしら。
posted by おおおかとしひこ at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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