ということが示唆されていて非常に興味深い例。
人類はこうやって滅ぶ可能性があるな。
ランダムから進化して、
遺伝子をかけあわせた、
二つの画像からどちらがエッチか集合知で投票して、
どんどんエッチな画像を生成していこう、
という実験が以前あった。
かなりのところまで来て、
生命の進化とはこのようなものか?
なんてところまでは追っかけていたが、
その後の「滅び」までやっていたとは知らなかった。
まとめがこちら。
https://dic.nicovideo.jp/t/a/遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう%21
ある時点から自壊を始めたのが興味深い。
そのアルゴリズムでの限界頂点まで来たのかなあ。
そこから退化がはじまり、
無またはカオスに戻ってゆく様が、
一瞬の煌めきしかない生命の本質を示すようである。
ところが、
またある時点から別の生命が生まれたかのような流れが。
これが恐竜が滅び人間が発生する様か、
などと思うまもなく、
どうやらbotによるサイバー攻撃(悪戯目的)であることが、
「元絵」の発掘により判明する。
なるほど、元ネタがあり、
それを再現させようとしていたのかとなると、
なんだか変態紳士の集まりが急に冷める。
しかもbotという、人間よりも疲れない、
同じ判断のロボット(プログラム)に人間が勝てるわけがない。
こうして変態紳士たちは去ってゆき、
botの送信をAIが受信し続けるという、
滅びに至り、
管理者なる神が世界を閉じるという結末となった。
なんという壮大なSFだろう。
もはやこれは現代の神話ではないか。
集合知は、集まっているときは活発だけど、
熱が冷め始めたら急速に荒れ、
最後は荒らされて終わる、
(カオスになるのではなく、
誰か間違った支配者が現れる)
という性質なのかもしれない。
集合知の誕生から死までを、
これほどはっきり示した例はないんじゃないか?
流行り廃りの本質かもね。
インターネットは集合知の集積のように認識されているが、
こうして終わる可能性もあるんだな。
いや、文明や文化もそうなのかもしれない。
今のところそうなってないものは継続するかもだが、
それらの何かがこのようにカオスに戻り、
何かの悪意で乗っ取られて、存在意義を無くして消滅停止することも、
あり得るのかもだな。
とても興味深かったので、
取り上げてみた。
これを物語として書けたら、
中々壮大な大河物語になりそう。
ていうか、大河物語とは、
それが海に注ぎ大きなものになる大団円と、
先細り、氾濫からの消失というバッドエンドもあり得るんだな。
三国志はバッドエンド系かなあ。
ハッピーエンドになってないからリアルで、
人を惹きつけるのだろうか。
(なにせ三国志のピークは序盤の赤壁の戦いと天下三分の計だ、
という噂すらある。
その後の方が遥かに長いのに、
荊州の話や関羽の寝返りとか、
全然面白くないんだよな)
「世代を超えて何かの目的を果たす」
というストーリーはいくつかありそうだ。
海外ドラマにはたまにあって、
「ルーツ」とか「V」あたりが古典かな。
結局グダって終わったような記憶があり、
結末は全然覚えてないな。
「ガンダム」も、もはやこうなってるな。
当初の「認識力の拡大したニュータイプと言われる人類が、
人類を進化させる存在になる」というテーマは、
今どの辺なんだろうかね。無というカオスに飲み込まれたんやろか。
物語とは、
カオスの中に秩序を見出すことだと僕は思う。
それは、カオスになってしまうことが、
世界の本質だからだ。
カオスになりゆく世界に対して、
足を踏ん張り、秩序として、
はじまりから帰結までをきちんと立たせることが出来るか?
が物語という行為ではないかと僕は考えている。
カオスの力は強い。そのことがこの例からも理解できる。
部屋は散らかり、人間関係はぐだぐだになり、
会社はカオスになってゆく。
そうではないものこそが、物語である。
(追記)
さらにこちらのまとめも面白かった。
その先の○○○バーガーがあったとは。
https://twitter.com/endBooks/status/1349747650325725184?s=20&t=xVEJtyFvfPgaXNKlkj2Dtw
> 個人的には初期の熱量が消えたあとの中期、
> 「現実世界には仮想世界ほどの救済感を感じない」層の割合が
> 多くなるとふつうに仮想女体化する(集金用の表象が理想になる)のが味わい深かったです。
今のアニメもドラマも映画も、
「現実世界には仮想世界ほどの救済感を感じない」層を、
中心に商売してなくない?
そこの客は太いというのが発見かもしれないが、
滅び方向じゃない?
2022年09月12日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック