計算配列や統計をもとにした配列は、
これができていないと思う。
N-gram(N=5では足りなくて、7くらいは必要?)
をすべて考慮に入れてもダメだろうと思う。
そのN連接が指にどれくらい馴染むかは、
結局は「手の感触」が決めるからだ。
物理キーのN連接(N>=3)を、
数値評価することは大変難しいと思う。
結局は「手の感覚」だからだ。
2連接までは、30×30=900だから、
根性で数値評価が可能であろう。
先日自分のデータ取りをしたし、
とるさんもやってくれている。
だけど3連接はさらに×30かと思うと、
流石にやる気がしない。
そもそも3連接じゃ足りなくて、
N=7くらい欲しい気がするので、
任意の7キーの連続がどれくらいいい流れかを、
数値で導き出す方法はない気がする。
(複雑な方程式で導ければ面白いことになりそうだけどね)
もしこれが可能になれば、
統計的なN連接と照合して、
速度を最大化する配列は、
数値計算で求められそうだ。
(空間の全探索は不可能なので、
あくまで局所最適解でしかないが)
なので、
結局は、
「ある言葉の流れが打ちやすいか」は、
人の手による判断に頼るしかないと思う。
その評価が膨大に行われたかどうかが、
その配列の手の感触の良さを決めるんじゃないかと思う。
僕は薙刀式をのぞいては、
飛鳥配列にもっともそれを感じた。
次点が新下駄。
一方、
新JISや月は、
「言葉を書いている」という感覚はうすく、
「コピーを効率よくしている」という感覚しかなかった。
自分が作家になったのではなく、
効率的コピーマシンになった感覚。
それは、言葉単位の運指がなかったからではないかと考える。
薙刀式は、手ごね配列だ。
つまり、
「この言葉はこの指の流れに妥当か?」
という問いと評価を、
たくさんたくさんやってきて、
磨き抜いている配列である。
結局は、
「この言葉はこの指の流れでは、速すぎる/遅すぎる」
をピックアップして、
調整を続けたわけだ。
その判断は、人間の感覚によるものだ。
言葉のセンスと、指の流れのセンスの、
両方が必要で、
それは僕の感覚でしかないが、
ある程度一般性はあると思う。
(ある部分からは一般的ではないかもしれない)
複数の人による評価よりも、
おそらくは一個人の評価によるほうが、
共通の評価基準になり、
一気通貫したものになるとは思う。
(それが偏るデメリットよりも、
バラバラな感覚になるデメリットのほうが良くないと考える)
つまり、
薙刀式は、
僕の、
「この言葉はこのくらいの速度感で打つべき」
という感覚で、
統一されている配列であるといえる。
その言葉の感覚が僕とだいぶ異なる人や、
指の感覚が僕とだいぶ異なる人は、
使いづらいだろうし、
合う人はとても合うのではないか。
それは薙刀式のたくさんの動画を見ればわかると思う。
すべての言葉は同じリズムでは書かれていない。
重要な、あるいはよく使う言葉は最速に近く、
重要でない、あるいはあまり使わない言葉はゆっくり打たれている。
そのチョイスが大体あってれば、
合う可能性が高いと思う。
この言葉はもっと速く書きたいとか、
この言葉はこんなに速く書けなくてもよい、
というのが多ければ、
薙刀式は合わないかもしれない。
逆に、
色々な配列の打鍵動画で、
「言葉が書かれていく速さやリズム」が、
合う配列があるかも知れない。
僕が今まで見た中では、
僕に合うものがなかった。
だから僕は薙刀式をつくったのかもしれない。
言葉はそれ自体速度を持っていると思う。
世に出る速度とでもいうべきものか。
それを阻む配列は不快で、
それに合っている配列は、
水道の栓が丁度よく開け閉めされている状態ではなかろうか。
脳から世の中に出て原稿に定着する速度。
すべての言葉のそれが手の速度に合ってれば、
とても爽快だろう。
薙刀式はそれを目指して、
評価打鍵を繰り返している。
2022年09月12日
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現在の 仮想負荷点数計算では 範囲外なよう。 しかし
スポーツ解析のように
完全な 指骨格〜腕〜肩・筋肉モデルで シミュレーション打鍵で評価 、
キー連鎖の近似評価の次の段階、 人手の評価の時間が短縮できる、
内転や個別筋肉の回数もわかる、 他の指との近すぎ絡み(交差) や 開き過ぎ 伸ばしすぎ 曲げすぎ(連続) を 評価できる。
指の動き 手の運動量 腕の中の筋肉、
シミュレーションする 未来は あると思います。
できたら、 薬指と中指が近すぎる問題、 が明らかに。
なにこれ?日本語?