と、僕は思うんです。
ただ、
qwertyローマ字だとそれが秒1.8〜2.4カナに落ちて、
薙刀式だと秒3〜4カナ打てるよ、という違い。
もちろんJISカナでも、
秒3〜4カナだけど、
数字段と小指外全キーをブラインドタッチ出来ることが前提で、
それは事実上無理だと考えたほうがいい。
とくに小指外の8キー、
つまり横1列4キー、その外の下段を除く3キー、
そしてさらに外の最上段1キーを、
右小指担当のP;/3キーに加えて計11キーを打ち分け、
なおかつBSとエンターを右小指というのは、
ふつうのひとには無理だ。
(右小指にはあと右シフトの役目もある)
だから、
カナ配列のブラインドタッチをやりたいなら、
JISカナ配列以外の、
新配列を使うしかない。
カナ配列系新配列を使えば、
それはブラインドタッチ前提にデザインされているから、
秒3〜4カナは誰でも到達可能だ。
ただし同時押しが苦手な人は、
やや落ちるかもしれない。
同時押しを使わない新配列もあるから、
そっちを使う手もある。
(月配列、新JIS、月林檎など)
合理的な順次打鍵の新配列ならば、
指の動きが滑らかにつながるようになってるから、
qwertyと指が同じ速度でも、
動線が滑らかなので、
結果秒あたりのカナはたくさんうてる。
秒3〜4カナは、順次打鍵といえども全然いけると思う。
カナ配列でなくとも、
合理的なローマ字配列でも秒3〜4カナは全然可能な範囲。
実際tomisuke配列はそのあたりに来ている。
僕は、
ブラインドタッチは、
秒3〜4カナくらいいかないと、
やる意味がないと思う。
コスパが悪すぎると思うからだ。
qwertyで秒3〜4カナ打てるようになるには、
秒5.1〜6.8打鍵できるようになる必要があり、
動線の悪さを考慮すると、
これはかなりの「修行」が必要だ。
たとえば年単位必要で、
年単位文章が書けないのは現実的じゃないと思う。
目的に対して道具を選ぶべきで、
qwertyは「母国語で文章を書く」には、
とても悪い道具だ。
秒20打鍵打ちたいならqwertyを勧めるけど、
それ以外にqwertyの利点ってなんだっけ。
デフォルトで使えること以外の、
配列そのもののメリットはひとつもないと思う。
日本のブラインドタッチの普及率が悪いのは、
ブラインドタッチしにくい配列のせいだと考える。
すべての人が秒3〜4カナ打てるようになる配列が、
いい配列の定義なんじゃないかとすら思うね。
そういうものを普及させるべきだ。
薙刀式は、そのグループの中に入ると思う。
ほかはなんだろ。
新JIS、月配列系列、かわせみ配列、phoenixかな配列、
New Stickneyあたりかな。
あと行段系ローマ字配列も大体入る。
シン蜂蜜小梅は当落線上かなと思った。
「誰でも」にはちょっと複雑な気がする。
ふつうの文章くらいならいいけれど、
8×3マトリックスの例外の多さがややしんどい。
(まあ使わなきゃいいんだが)
親指シフトは落選。運指のつなぎが悪いと思った。
たとえ最上の親指シフトキーボードを使っても、
なお指の動線効率は悪いと感じる。
運指効率では圧倒的な新下駄と飛鳥は、
万人にはお勧めしないという意味で特別枠扱いかなあ。
もちろん異論は全然あると思う。
僕の知らないことも沢山あると思うし。
その人が最も合理的で楽に使える配列なら、
別になんでもいいとは思う。
世の中には100以上1000オーダー以下くらいの配列があり、
個人カスタムも全然ありだ。
だが、
「すべての人が秒3〜4カナでブラインドタッチできる」
を基準にすると、
シンプルでマスターしやすく、
例外の記憶の必要がなく、
しかも運指効率がいいものがいいのではないかと思う。
打鍵範囲も狭めがいいよね。
クルマに例えればカスタムは全然いいんだけど、
じゃあ真ん中のトヨタ車みたいなのは、
なんであるべきか?ってこと。
母国語をそこそこの速度でブラインドタッチすることが、
こんなに困難な言語はないんじゃない?
日本人はもっと、デジタル日本語入力を作った人に怒っていい。
怒ったあと、じゃあどうするべきかを考えたほうがいい。
2022年09月20日
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