2022年09月19日

【薙刀式】人生を変えるのに35000円は安い

人生を変えようとして旅行に行ったり、
バンジージャンプしてみたり、
海外留学したり、色々するよりも、
手元のキーボードを30gに変える方が変わると思う。

45gモデルリアルフォースを15年使った人が、
30gモデルに変えた話。
https://kakakumag.com/pc-smartphone/?id=18779


本人の変化が興味深い。

1ヶ月でミスなく慣れてきて、
2ヶ月でだいぶ自由になってきて、
3ヶ月で完全に自分のものになったそうだ。

これ、
配列を変える時に起こる変化と、
かなり似ていると思ったんだよね。

つまり、
人間の運動神経が習慣的なことで書き変わる時間が、
大体これくらいなんじゃないかということ。


キーボードは頭で打つのではない。
手で打つものである。

脳科学の研究によれば、
脳は「Aを打つ」しか考えてなくて、
実際のキーの位置に手を伸ばしたり、
各関節の角度や速度を調整するのは、
腕や手の神経が行なっているのだそうだ。
(義手の研究でも同様のことが知られている。
腕を失った人が義手の動きをマスターするのは、
残された肩やその他の体の部分の神経で、
らしい)

つまり、脳で暗記すればいいわけではなく、
「手の神経が書き変わる」まで、
道具というのは使いこなせないらしい。



神経を書き換える最も合理的な方法は、
反復と睡眠だ。

同じことを正確に何度も繰り返して、
睡眠で前の神経物質を押し出して、
新しく神経の連絡を定着させることである。

それに、3ヶ月かかるというのが興味深い。


僕はざっくり「1ヶ月あれば新配列は動かせるようになり、
3ヶ月もすれば常用できる」
と経験論から語っているが、
これはおおむね正しいらしい。

部活でも4月入部で、6〜7月に大会があるの、
わからなくもないな。


親指シフトの練習で、
「週に1〜2回練習して二年かかった」なんて人をたまに見かけるが、
そんなんじゃ大変なだけだし、何より詰まらないよな。

我慢できるのは1ヶ月くらいでしょ。
その不便、不快、ストレスを1ヶ月我慢すれば、
肉体は勝手に改造されるんだよな。


一念発起は大抵三日坊主だけど、
1ヶ月もてば、世界は勝手に変わってゆく。

35000円でそれを体験できる。

30gの世界は、
キーボードをペン並みに変えてくれる。
45gはまだスイッチボタンの塊だ。
手指の負荷は大きいぞ。

件の記事の動画では、
45gだと叩き込む、押し込む感じなのに対して、
30gだとまるく触る、時々叩く、くらいな感覚に変わっている。
この感覚を知ると世界が変わるんだよね。

35000円と1ヶ月で、
その後の人生はまったく変わると思う。


(もちろん自作キーボードはさらにだ。
Zeal PC Pearlio+Tecsee 2 Stage spring 37g
(37は底打ち。アクチュエーションは体感20g程度)で、
世界はさらに解像度があがる)
posted by おおおかとしひこ at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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