2022年09月26日

【薙刀式】小指伸ばしキーを追放しよう

小指の骨、触ってみるとわかるけどすごく細い。
簡単にエイッて折れそう。割り箸くらいだと思う。
そこに手羽先より細い筋肉しかついてない。
この指を酷使することは間違ってる。

だから薙刀式では、
左小指2%、右小指3%に使用頻度を抑えている。

小指伸ばしキー?そんなもの使うやつは、
自ら小指を痛めに行ってるんじゃないか?


qwertyローマ字では、
右小指はPとーしか使わない
(これすら僕は薬指だが)ので、
エンターとBSは小指で取る、
という考え方はわからなくもない。

ところが僕のタイプカウンターによれば、
エンターとBSは、
最頻出に近くて8%ずつ使っている。

つまり16%右小指を使わなくてはならない。

もし同じだけの疲労だとしたら、
qwertyローマ字では、
薙刀式の1/5しか書けなくなってしまう。

いや、ホームキーならまだいいけど、
エンターとBSはとても遠い。
さらに労力がかかっているだろう。

「ッターン!」で象徴されるエンターは、
そんなことやってたら、
薙刀式の1/10も執筆できまい。



小指伸ばしキー、多すぎない?

標準運指で取らない、というやり方も可能だろう。
僕はフルキーボードを使うときは、
目視で人差し指中指あたりで取ることが多い。
だから時間がかかり、とても無駄だと思っている。
でも標準運指で取るのはあまりにも無理がある。

だからMiniAxeではレイヤーにほうりこみ、
小指伸ばしキー自体が物理的に存在しないようにしているし、
それらのキーは小指担当の場所にないことが多い。


ちなみにリストアップしてみるか。


左小指伸ばしキー:

全角半角
Tab、シフトTab
英数、Caps
左シフト
左Ctrl
(左Win、左Altは小指なの?)

右小指伸ばしキー:

BS
エンター
右シフト
右Ctrl
(右Win、右Altは小指?)

さらに地獄なのは記号キーだろう。
JISで表記すると。

-=
^~
\|
@`
[{
:*
]}
\_

標準運指ならばシフト記号は逆手の左シフトで取るから、
左右小指で出すことになろう。


これを全部小指でやれって拷問でしょ。
標準運指考えた人、
小指伸ばしキーをまじめに考えてないでしょ。
地獄で小指が折れるまで打ち続けて、
折れたらまたくっついて、打ち続ける拷問を受けるがいいさ。


僕は機能キーのうち、
文字入力に使うものは薙刀式内に合理的に並べていて、
そのほとんどは人差し指操作になっている。

モデファイヤはMiniAxeの親指キーに集中してある。
記号類はほぼ使わないが、
再整理して、USの並びにJISのまま使えるようになってて、
左手に全部集めてある。


A横にctrlキーを置き、
ctrl系のショートカットですべてを済ませるemacsバインドは、
とても賢いと思うけど、
小指酷使という意味ではあほかと思う。
親指にctrl置けばいいじゃんね。

昔は「そんなことできないよ」だったけど、
今は自作キーボードでなんでもできる。

既成のキットに理想的な物理配列を見つけ、
QMKで好き勝手にキーをバインドすればいい。
物理配列がなければ、
理想のものをKiCADでつくれば、
基盤から焼ける。(入門書もあるよ)


誰が小指伸ばしに、あんなにキーを置いたんだろう?
標準運指で打つ人でないことは確実だ。
だったら、
機能キーはスペースキー横に、
記号キーは数字段の上に並べとけばよかったのに。

「もはや引くことができない」が、
デファクトスタンダードの問題点だが、
「さすがにあほすぎるだろ」というのが、
現在の自作キーボードの流れだ。

主流は、
親指にモデファイヤを集めること、
記号系で対象なものは左右対称位置に置くこと、
だろうか。

これは印字キーキャップが存在しないため、
オシャレキーボード写真からは推測できず、
実際のキーマップを見るまでわからないところが、
アピールしづらい本質的な部分だ。

だから、キーマップの話はうまく噛み合わない。
同じものを見て話すことができないからね。
(標準のレイアウターだととても見にくい)

そもそも小指伸ばしの記号類を、
どのように再配置するか?という、
使用用途によって変わるだろうな、
という議論も行われていない。
まだそこまで煮詰まっていないのが本当のところだ。


実際9割以上の人は、
小指伸ばしの記号なんて使わないだろう。
「」はよく使うだろうが、それ以外はほとんど知らないだろうね。

そして「」をよく使う小説家や脚本家は、
小指で取ってたら10ページも書けば小指を痛めるだろうから、
無意識に目視で強い指で取るだろう。

それがあまりにアホくさいと思ったので、
薙刀式では、
JK+Fで、「」出して一文字戻る、
JK+Vで、確定して閉じカッコの外へ出る、
というペアで運用している。

小説一本、脚本一冊の「」の量は尋常ではない。
その分量ぶん、得することになろう。


見れば見るほど、小指伸ばしキーを考えたやつは、
その場しのぎしかしてなくて、
10年先、100年先の未来なんて見てなかったことがわかる。

システムというのはどれだけ先を見据えていたかで、
その質が決まると思う。

標準運指、ブラインドタッチで、
小指伸ばしキーは不要だと僕は考える。

これから100年先にキーボードがあるかわからないが、
すぐれたシステムなら100年は残るだろう。
今キーボード配列を、整理するチャンスなんじゃないか。


レガシーキーボードはサイトメソッド用として、
ブラインドタッチ専用キーボードを、
再開発すればいいのに。

あるいは、記号系のみ集めた、
サイトメソッド用記号キーパッドを出して、
文字入力と分ければいいかもしれないね。
posted by おおおかとしひこ at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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