2022年09月28日

悪いデザインをよくしよう

たまにこういう問題を出すのは、
現状をどう捉えて、どう直すか、
シンプルに考えるのはものづくりの訓練になるからだ。

これは某漫画喫茶の席を示すプレートだ。
直しなさい。
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何がダメかをまず検討しよう。
そもそもこれをパッと見てダメだと思えないのは、
プロではないと思う。
これに問題を感じないのは、
表現と受け取ることに、感性が低いと思う。



数字は文化的に、
左から右へ増えていくのが習慣だ。
にも関わらず、
これは56-44と並んでいるのが、
一瞬意味を取りにくいわけだ。

一番左奥が56で、一番右の手前が44なんだろう。
まずその番号付けを直して、
左を44、右を56に付け替える、
というのが表示と慣習を一致させる、
物理的な直し方である。

それが難しく、
この看板だけを直して、
分かりやすく、誤解をなくし、
一瞬で分かりやすくさせる方法はあるだろうか?


そもそも、

 「
←」

みたいに矢印が曲がってる意味がわからないよね。
とくにくねくねしてるわけではなく、
ただまっすぐの廊下があるだけなのに、
この直角は不要である。
つまり、

←56-44

でも問題ない。じゃあクネクネはなんだろう。意味ないよね。

で、これでも昇順になっていないことがとても気になる。

これたしか51番の席を探してたときだと記憶してるのだが、
ぱっと56を見て、ああここじゃないわと判断して、
隣へ行って、また戻ってきたときに写真記録を取ったんだよね。
へんやろこの表示、って思ったので。

このような誤解があり、
誤った選択をさせる表現は、
表現として最低である。

廊下を一つ行って帰ってくる程度ならええやん、
というけれど、
これが取り返しのつかない原発の操作ボタンだったのがチェルノブイリだ。
UIのせいで人類が滅ぶこともあるし、
あなたの作品が誤解されたまま永久に残ることもありえるんだぜ。

慣れれば間違えないなどと主張するのは最低だ。
初見で誤解率0%にすることが、
表現者の仕事である。

熟練工でなければ扱えない道具は、
道具として最低レベルだ。
誰でも人を切れる日本刀こそ最上の道具だ。




僕の回答は以下だ。
しばらく改行。
















←44
  |
 56

と縦に並べる方法。
これならば昇順だから検索しやすい。
かつ、矢印の位置から近い順に44から並んでいるとわかる。

縦横の位置を変えるだけで、
このような、
誤解を避け、一発で理解できるケースを作ることが可能で、
それをデザインというのだ。

あとはどんなフォントを選ぶとか、
矢印の見た目をどうオシャレにするかの、
ガワをやればいいだけだ。

ガワがどうのこうのやってて、
本質的なこの構造をつくれないやつは、
表現の素人である。
posted by おおおかとしひこ at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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