2022年09月29日

【薙刀式】間違ったときに正解がすぐにわかること

配列の学習過程において、
間違えることはとてもたくさんある。
ていうか、学習とは、間違えたことを修正することで、
学ぶことだから、間違えた回数が学習であるといってもよいくらいだ。

で、間違えたときに、
すぐ正解がわからないのはよくないんだよね。


同時打鍵の判定ロジックが、
「〇〇ミリ秒以内に同時押し」というものはよくあるけど、
これは〇〇ミリ秒を体感できていない人にはとても難しい。
「これくらいなら同時かな、それともこれくらい」と、
体感で探っていくしかない。

僕は映像の仕事をしているので、1F=0.03秒の単位は大体体感できているから、
30msがどれくらいかはなんとなくわかる。
他にもミリ秒クラスの体感覚を持っている人なら、
まあわからなくもないだろう。
でもそれは、そのシステムが用意しなければならないことだと本当は思う。
同時打鍵だけでいえば、
打ってみればすぐに結果が出るから、
まあ不親切ということはあるまい。

この、すぐに結果がでることが大事で、
それはすぐに感覚にフィードバックできるからだ。

何回もフィードバックがあって、
ループをどんどん回して、
正解と不正解の差を学ぶことができるものは、
すぐに上達する。
もっとも、同時打鍵タイマー50msとかは、
僕には無理な秒数になってくるけどね。

同時打鍵ロジックで、
「〇ms以内で、〇%重なりがある」みたいになっているやつは僕は苦手で、
それはどこまでが間違いで、どこからが正解なのか、
そのエッジが不明確だからだ。
もちろん、何度か繰り返せば体感できるのかもしれないが、
理屈で納得できない感覚があるんだよね。


さて本題。
こんな感じに、論理配列もなるべきじゃないか、
という話。

清濁同置だと、それはある程度なっている。
濁音がわからないときは清音からわかるので、
間違えたら自力訂正ができるからね。
別置だとそうはいかない。
配列表から探すだけの時間がかかり、ひと手間がかかる。
自力訂正することは不可能になる。

そこのループが回らないことが、
別置系配列の欠点だろう。
単純に記憶負担が多い以上の、
学ぶ手間がかかることが問題だ。

以前誰かが、ローマ字でカナを入力すると、
その配列での位置を教えてくれるアプリをつくっていた。
50音表をつくり、50音から逆引きできるようにするのは、
飛鳥配列で見た。
自力訂正できるような仕組みが、
どんどん増えるといいなあと思っている。


薙刀式自体は、
カナの単独の位置よりも、
なるべく連接で覚えてね、
というスタンスでいて、
マニュアルも「ある」「ない」「する」のように、
フレーズ単位で打っていくことになっている。
そうしたほうが、流れで学べると思っているからだ。
でもそのフレーズ自体のアンチョコがないなあ、
なんて思っているんだよね。
ある JI ない MK する OI
なんてチートシートが必要だろうか?

配列の作者は色々な思いを配列に込めているから、
それを全部理解したらマスターできるやろ、
なんて思っているかもしれないが、
学ぶ側からしたらそれはどうでもよい、
くらいに関心がないことかもしれない。
(よっぽど理解したい、という人以外は、
使えればいい、という程度の距離感じゃないかなあ)

なので、間にはしごをかける人が、
必要かもしれないね。

50音からの逆引き表は、
最悪の事態に備えたものでしかなくて、
それがとても便利なものとは思えない。
だから、
何かしら、自力訂正できるような、ツールがほしいんだよな。
それが何かはわからない。
かな配列テスターのような、
「次打つべきところを表示してくれるシステム」も、
そのひとつではないかと思う。


でも間違えたのはなぜ、どこを打つべきだったのか、
の両方に答えるのは、
なかなか難しいよね。

コピー打鍵だったら解はあるんだけど、
創作打鍵で、「なんで俺打ち間違えたんだっけ」に答えることは、
なかなか難しい。

文章をコピペしたら、
その打鍵列(qwerty表記か図示)が返ってくるものがあるといいんだろうか。

「これが打ちたかった」をわざわざqwertyで打つのも、2配列が混在するから、
コピペだけで対応できるのがいいんじゃないかなあ。
漢字は再変換してひらがなにもどしてくれるといいがね。


間違えることが学習の本質である。

間違いを放置することではなくて、
自力訂正する回数というべきか。

「ああ、これは間違いか」
「ああ、じゃあこうすればいいのか」
「よし、できるようになったぞ」
「あ、前の間違いがまた出てきた」
「よし、今回は間違えずにクリアした」
「よし、いつの間にか間違えないようになった」
「あれ、そういえば昔こういう間違いをしてたけど、
最近そんなことは発見すらしていない」
くらいの段階を踏まないと、
無意識のマスターはいかないと思うので。

間違いは誰にでもあるし、
間違えないと学習などできない。
あとは、
どう間違えているかわかって、正解はこうするべきだった、
ということが自分で明らかにできることじゃないかなあ。


体を動かす練習、
たとえばダンスや武術の型の練習では、
師匠の真似をする、というやり方がよくある。

ということは、例文練習を、
僕がゆっくり、実戦速度で、両方打てばいいのかしら。
そういう練習方法ビデオとかつくればいいのかなあ。
間違いやすい打ち方とか、そういうものもあればいいのかねえ。
マニュアルの例文を例にして、
つくってみるかなあ。

同時打鍵とか、3キー同時押しとか、
言葉で聞くとビビるけど、じっさいはかなり使いやすいから、
それは見るべき部分になるかもしれないんだよな。



作者ほど「マスターすること」自体をやっていないから、
そこにどんな困難が待っているか、
自覚していないことが多い。
とくに薙刀式は学習コストが低いから、
なんとかなるやろ、なんて思ってしまう。
だけど、つまづいている人はどこかにはいるはずで、
そうした人の需要は、なかなかここまで届かない。
なので想像だけでやるしかないんだよなあ……。

50音表のチートシート、
打鍵法のコツ(動画)、
運指の流れのコツ(動画)、
などはできそうだな。
posted by おおおかとしひこ at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック