2022年11月05日

目立つにはどうすればいいか

逆をやればいい。


キャラ立ちしたい、
テーマが立っているものにしたい、
世界観が立ちたい、
ストーリー展開が目立ちたい、
などと思うだろう。

しかしどうやっていいか分からないだろう。

そのとき、「逆」をやるといい。

なんの逆か?
普通と逆、を考えれば良い。


たとえばキャラを立たせようとしようか。

「ケツを出してるキャラ」をつくろう。

普通の人はずっとケツを出さない。
だからケツを出すのは目立つ。
逆だからだ。

しかしここで「順」、つまり常識が邪魔をする。
ずっとケツを出してる人はおらんやろ、と。

だから「常識の範囲でその理由を作る」のである。

たとえば、
「ローライズが好きなのだが、
かがんだりしたときに限ってケツが見えてしまう」
ような、えっちな女の子を作ることはすぐ出来る。
「ミニスカが好きなのだが、以下同」でもよい。

あるいは、
開脚180度が出来る体操選手なのだが、
それをするとズボンが破けてしまう。
だが人助けのために開脚をしてしまい、
ズボンが破けて尻丸出しになる、
ということも作れるだろう。

激しいダンスでパンツが破れてしまい、
ケツ丸出しになり、
オーディションに落ちたと思いきや、
そのダンスで合格する、
というシーンを作ることもできるよね。

古い話だが「Dr. スランプ」では、
ニコちゃん大魔王というキャラがいて、
頭の上にケツがあるという宇宙人設定であった。
ケツ丸出しには、こういうやり方もある。

僕はあまりケツフェチではないが、
BLの世界ではケツチラやケツのラインが出ることは、
とてもいいことになっているだろう。
女子の世界でも垂れてるケツよりも、
キリッと上がってるケツが好き、
という話は聞くよね。

だから、どうにかしてケツ丸出しを作ることは、
とても面白いことになる。

スーパーマンのような衣装があり、
ケツが破れてケツ丸出しになっているのだが、
なんとかマントで隠してバレなかったのだが、
トラックが通ってマントがめくれ、
ケツ丸出しがバレる、
というシーンだってつくれるだろう。

ケツ丸出しの恥ずかしさを辱めに使う手もある。
悪役のズボンがどうにかして破れて、
ケツ丸出しシーンが敗北シーンに重なればよい。


ケツ丸出しという「逆」を考えるだけで、
これくらいのバリエーションはすぐに出てくる。


では、
どのような「逆」をつくればいいか?

面白い逆とはなにか?
逆に、常識ってなんだ?

こういう時にはこうするものだ、
というセオリー、定石を、「逆」で破ればいいのだ。

面白いことを考える人は、
いつも「ここで逆をやったらどうなるだろう?」
と妄想する人のことである、
と考えてもよい。

つまりは危険人物なんだね。
ここでチンコ出したらどうなるか、から、
ここで首相を殺したらどうなるか、まで、
色々な妄想を頭の中で常にしている、
危険人物であるわけだ。

なんでもかんでも逆張りする人も、
同じ思想の中にいる。

でも、単に逆張りしたドヤーで終わらずに、
「どうしたらその逆を常識の範囲で出せるか?」
を考え尽くすとよい。
その言い訳さえあれば、
その逆で爆発可能だぞ。

英国の仮面パーティーなんか、
「身元がしっかりして、仮面をつけてさえいれば乱交しても構わない」
というルールのもとにめちゃくちゃするように出来ている。

逆をやるための、なんらかの常識をまとめられれば、
逆で爆発可能であるわけだ。


常に逆を考えよう。
何でもかんでも面白い逆があるわけではない。
常識のひっくり返し方で、
面白い逆も、そうじゃない逆もある。

つまり逆の面白さとは、
「ひっくり返される常識」側にあると言っても良い。

それを何個も思いつけ。
そしてメモしておけ。

どうやったらそれが成立するか、
うまく考えろ。
どうやったらケツ丸出しになるかを考えたようにだ。


面白い逆があること。
そしてそれが流れるように成立すること。
この二つがあれば、
完璧に目立てる。
posted by おおおかとしひこ at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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