ミラー現象は、配列界隈ではよく知られたポピュラーな現象で、
「左右の文字がひっくり返ってしまう」ものである。
特に習得初期、
混乱しながら打っているときによく見られる。
僕は作者なので、
「薙刀式を習得している途中」を経験してないから、
薙刀式習得中にもミラー現象があるのかあ、
と新しい発見だ。
同じくととさんのTwitterから。
> 「に」「ま」、「の」「も」は良くひっくり返る
これらはどれもシフトカナであり、
DF、JKの位置にあるから、
ミラー現象の餌食になりやすいわけか。
なるほど。
ミラー現象は、
単打でよく使う指ではあまり起こらない。
シフトカナとか、外側指とか、
同時押しとか、
あるいは早打ちのときとか、
考えに頭を取られてるときとか、
「余裕のない時」に発生しやすい。
事故が起こりやすいのは、
複合的な理由が同時に起こった時だ。
見通しの良いところで事故は起きにくいが、
遅刻しそうな時に、
スマホを見ざるを得なくなり、
片足で立たないといけなくなったら事故は起こる。
このケースでは、
マ行とナ行の混同も加担しているように思う。
僕は昔からMNが苦手で、
わりと間違えやすい。
ひらがなだと流石にないが、
カタカナだとたまにメミネあたりを間違えることがある。
「ミュージカル」を打とうとして「メユ」ってやったりね。
カタカナ、あまり慣れてない単語、拗音と、複合要因なわけ。
(「けふ」が「きょう」になったように、
「めふ」が「みょう」になったのかな?
そのことと関係がありそう)
qwertyでは隣同士になってるので、
たまに間違うこともある。
配列図を書くときも、NMの順だっけ、MNだっけ、
と迷ったり。
カ行とサ行でこんな間違いはないから、
どこか音として似てる部分もあるだろう。
アルファベットが似た文字になってるのも、
偶然ではないと考える。
また、
薙刀式特有の特徴だが、
「左手に助詞」のルールに対して、
「の」「も」は例外的に右手なんだよね。
それもあるかも。
ミラー現象は、
咄嗟に複合的な要因を処理しなければならないときに、
起こりやすい。
つまり単一の原因ではない。
起こった時は「なんらかのプレッシャーが複合的に作用した」
と考えるしかなくて、
つまりは「慣れ」がそれをカバーする。
もちろん、ずっとやっても慣れない場合もあるので、
そこはしばらく様子見するしか手はないのだが。
(たとえば僕は、
親指シフトの同手逆手のミラーは治らなかったし、
新下駄の中指薬指ミラーもダメだった)
あと経験的に、
「1文字目に出てくるなら大丈夫だけど、
2文字目以降に突然出てくると間違う」もある。
これもプレッシャーが強くなる要因なのだろう。
これらの要因を鑑みて、
「助詞ドリル」をつくってみた。
これの それの あれの どれの
これも それも あれも どれも
これに それに あれに どれに
これは それは あれは どれは
これを それを あれを どれを
これで それで あれで どれで
これらをランダムに組み合わせる練習。
それはそれで
あれはこれの
どれにこれのそれを
あれはあれのこれはこれに
これもこれもあれもどれも
それのこれにあれをどれで
ちょいちょい目的以外のランダムが入ってるのが特徴。
「いつ来るか分からない」のは、
プレッシャー要因として高そうなので。
慣れてきたら、「ら」や「でも」をランダムに入れてみるか。
これらのそれもあれでそれらに
どれもそれらのあれに
これであれらのどれでも
あれでもこれをそれにあれの
「あの」なんかをランダムに入れてもいい。
そのこれをそれらでも
あれはあれで、そのそれはこれらでも
実際には定着まで時間がかかるだろうが、
こうして集中練習すると苦手意識もなくなる、かも?
「ま」はこれらから見ると別の役割なので、
適宜混ぜ込めば大丈夫かな。
それまでこれをあれの
あれです、それします
あれのこれまで
そのまにそれをあれで
どのあれでもこれまでのそれなのに
文章自体は忘れっぽい中年みたいだが(笑、
薙刀式は、
話題の語を、
繋ぎの語(この場合助詞)で、
繋げていく構造であることが、
よくわかると思う。
そして、助詞同士でもくっついて助詞になるんだよね。
でも、のに、までに、までの、までも、とか。
日本語って不思議な構造だわ。
2022年11月05日
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