バビロンをすごく低い位置で使っている。
武道でいうところの、丹田の近く(丹田よりは上か)で、
手を使っているわけだ。
これはいろいろやってみて発見したんだけど、
この位置で手を使うと、
力をこめなくても力が出せるんだよね。
比較する。
1 机の上で普通に打鍵する
2 バビロンの高い位置で打鍵する(パームレストあり)
3 バビロンの低い位置で打鍵する(パームレストなし、腕を胴体付近につける)
どんどん手は丹田に近づいていく。
手のひらの中心、肘、肩を考えると、
丹田から遠いほど、
つまり机の上で打っているほど、
回転モーメントは大きくなる。
つまり、
同じ動作をするにしても、
筋力をたくさん使わないといけなくなる、と考えられる。
丹田に近づく、
つまり肩や肘や手首が、
わずかに動くだけで打鍵できるようになると、
同じことをするにも、
力を使わなくていいようになるぞ、
というのが発見である。
なるほど、
武術における丹田で手を使うのは、
わずかな力を大きく増幅するための手段であったか。
少林寺などでは、「車の理」という言い方で伝わっている。
相手を投げるときに、
腕を伸ばして使うのではなく、
なるべく丹田近くに手を置いて投げろと。
回転モーメント、すなわち力×中心からの距離を考えればわかることだけど、
梃子が成り立つわけだ。
(モーメントに関しては、大学力学が必要なので、
知らない人は勉強してください。
梃子や滑車がなぜ効率的かを学ぶことができるよ)
つまり、
机の上では、
バビロンに比べて、
無駄な力を使い続けている。
だから疲れる。
そういうことみたい。
バビロンはとても楽だけど、
こんなことでたいして楽になっているわけがない、
などと思って、
カフェなどでは出すのも恥ずかしいから、
ふつうにタブレットをふつうに机の上で打鍵することがある。
そうするとてきめんに疲れるんだよね。
で、バビロンを出してセッティングすると、
同じ力を使わなくてよくなって、
キーの重さが軽く感じるんだよな。
なぜか不思議で、
まあ横からみたら、モーメントが減じているから、
というのが答えのようだ。
なるほど、丹田という武術の奥義の末端を理解したような気がする。
少ない力でなるべく大きな力を出そうとしているから、
とても参考になる。
力の強いやつが強くなる手段ではない。
力の弱いやつが強いやつと同等の力を得る手法が武術である。
そこに何かしらの原理が働いているから、
効果があるわけだ。
ということで、
バビロンの効果を僕は理解してしまった。
これは恥ずかしいとはいってられない。
これを使うことで楽になるんだから、
やらない法はないだろう。
問題は恥ずかしいことだけだ。←2回言った
タブレットスタンドがなければ、まだましだけど、
これにスタンドをつけるとやばい人になるので、
長時間滞在する以外はやらないことにしているが。
セッティングと撤収もめんどうだしね。
でもこれ以上簡単になるセッティングはないから、
話はややこしい。
ほんとうに正しいキーボードの打ち方はなんだろう?
これはまだ全然わかっていない。
丹田近くに手をやることで、
腕や肘のモーメントは極端に減った。
この流派でしばらくやってみることにする。
体感的には、キーの重さが既に変わって感じる。
机の上で打つと重いが、
丹田近くでは軽くなる。
丹田では「力が出やすい」わけだ。
だからコントロールしやすいのか、
エネルギーの総量的には疲れるのか、
調査中。
2022年11月06日
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