2022年11月05日

【配列】親指シフトをノートPCで

1. 物理的に、変換キーがJ下に来ているものを選ぶ。
2. エミュレータソフトをダウンロードして走らせる。

エミュレータは色々あるが、勝間さんによればやまぶきRがいいそうだ。
https://jigendaddy.hatenablog.com/entry/2022/11/05/123153


なんでかは書いてないので不明。

他にメジャーなエミュレータには、

紅皿
DvorakJ

がある。これはWindows。Macには、

Lacaille
Karabinar-Elements

がある。
キーボードのUSBケーブルにかます、
物理コンバーターでは、

かえうち2
OyaConv
USB2BT

あたりが有名。

自作キーボードでは、cで任意にプログラムできるため、
QMK_firmware内で、
親指シフトを実現するものがいくつか出ている。


で、これらって、
すでに親指シフトマスターしてる人用で、
0から親指シフトやろうとする人に向かないと思うんだよね。

同時打鍵設定とか言われても、「?」となって終わる可能性が高い。


親指シフトは、
ふたつの独自親指キーと、文字部分を同時打鍵して、
単独打鍵、右親指との同時打鍵、左親指との同時打鍵と、
ひとつのキーボードを三つのキーボードが重なり合うようにして、
使う方式を採用している。

それは日本語で使うカナ種が、
ブラインドタッチ可能範囲30キーより多いからで、
30×3=90カナを搭載しているわけだ。
カナは50音のはず、と思ってる人はカナを知らない。
濁音、半濁音、小書きなども1カナである。

つまり親指シフトは、
清音、濁音、半濁音、小書き、それと記号を、
ブラインドタッチ可能な30キーに、
90キーを詰め込んだ配列だ。

ここで要になるのが、
「親指キーとの同時打鍵」であることはわかるだろう。



各種エミュレータでは、
「親指キーを、既存キーのどれに割り振るか」を設定できる。
オリジナルの親指シフトキーボードでは、
オリジナルの親指キーがFJ直下にあった。
これをどのキーで代わりにするかを設定する。

ポピュラーなものは、
スペースキーと変換キーだ。
無変換キーと変換キーを使う人もいる。
無変換キーとスペースキーの人もいないこともない。


次に設定するべきは、
同時打鍵のタイマー設定である。

「AとBを同時打鍵した」というのと、
「Aの次にBを打った」を、エミュレータ側がどう区別するかを、
知っておく必要がある。

メジャーなタイマー設定では、
「100ミリ秒以内に二つが押されたら同時、
それ以上離れたら順に打ったことにする」
というものだ。この100は、たとえば200〜10くらいまで変更できるはず。

やまぶきRや紅皿では、
さらに、「双方が押してから離すまでのタイムを取り、
双方の押してる間の重なりが、全体の○%を超えていたら、
同時に押して離したとみなす」
を設定することが可能なので、
タイマー設定とともに自分の癖にあわせる。

ダウンロードした直後はデフォルト設定だけど、
自分の打鍵の癖がそれにあってるかは、
僕にはわからないのでね。


この設定をしようにも、
親指シフトに詳しくないと出来ないから、
初心者ほどここでつまづいて、
「なんだか難しいもの」として敬遠して終わってしまうだろう。

さらにその後親指シフトの「修行」をしないといけないから、
挫折してしまいがちだ。


勝間さんは親指シフトを勧めるものの、
定期的にガチ初心者に対する説明が足りないので、
どうしたらいいのか分からない、
親指シフトやりたい難民は沢山いるのでは、
と想像したので、
現状を整理してみた。


親指シフトはかつて、
富士通の親指シフトキーボード内で、
配列と同時打鍵を処理して信号を出し、
それが接続されたPC側にインストールされた、
キーボードドライバが受け取って、
IMEに渡していた。

ところが時代がUSB接続になり、
キーボードドライバをインストールする必要がなくなったので、
そのままのキーボード信号を、
PC内でまるっと処理する、
エミュレータが個人開発されたのだ。

シミュレータは分かるけどエミュレータってなに?
となるのだが、
「PC上で実現するものはエミュレータ」
だと思っとけば大体間違いない。
僕はもはやシミュレータでええやろとは思ってるが、
開発者の呼称を尊重しよう。


まあざっくりいうと、
シミュレータのようなものをダウンロードして、
そのソフトを走らせて設定すれば、
どのキーボードでも親指シフトキーボードになる。
そのソフトを終了させれば、もとのキーボードに戻る。

あとは、
物理キーボードの、
親指キーに使いやすい位置のやつがいいぜ、
という話なのだ。

なにせプログラムはいじれるが、
物理キーボードはいじれないからね。
(自作キーボードは、それをもいじる運動である)

勝間さんの写真のキーボード、
変換キーがJ下にいるが、
幅が3/4で、ちょっと使いづらそうだね。
本体のスペックとの兼ね合いでこれになったんだろうが。


このような背景をわかっていないと、
この記事は読み解けまい。
せっかく親指シフト普及に熱心なので、
フォロー的に解説してみた。

これでまったく知らない人でも何を言ってるのかわかるだろう。


もし親指シフトで実際にカナ入力しているのが、
どういう感じなのか知りたければ、
「親指シフト 動画」で検索すれば色々と出てくるよ。




だけどここからは僕の感想だけど、
そんなに凄い速くはないんだよね。

いや、カナ入力でかつ30キー範囲だから楽なんだ、
という主張は妥当だが、
だとしたら薙刀式、新下駄、飛鳥、月のほうが、
親指シフトより優秀だと感じる。
親指シフトは40年前の発明だが、
最新の配列は21世紀に開発されたものばかりだ。
これらをまとめた動画をつくっておいたので、
比較検討されたい。
https://youtu.be/rUiEKIaGtHg

どの配列が楽そうか、
どういった指使いでどれくらいの速度を出しているか、
などを観察するのに持ってこいだ。



しかしあれほどのガジェットオタクの勝間さんが、
自作キーボードをやらないのは不思議だ。
遊舎工房に連れてってあげたいな。
posted by おおおかとしひこ at 14:10| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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