今薙刀式の、カナから漢字を入力する、
そのカナは相当速くなっている。
だから僕の使う漢直は、
このスムーズさに匹敵しなければならない。
それって可能なのか?という議論。
たとえば、「行った」と「言った」の書き分けを考えよう。
「いった」から変換して正解する確率は50%だ。
(簡単のためにこの二つしか候補がないとしよう。
一旦とか一体とかの補完は考えないとする)
そういった せいかくにいった あなたにいった いったひと
なら「言った」にほぼ変換するだろう。
そこへいった いったばしょ
なら「行った」にほぼ変換するだろう。
だが、
いったことがある いったっけ かつていった
いったことにして いったら さんざんいった
ならまた50%になってしまう。
カナ漢字変換を使っている僕は、
「ここで変換すればほぼ正確に変換するだろう」
というところまでをひと息の単位にしていて、
50%を避けるような打鍵になっている。
で、多分これは漢直を打つより速い。
漢直をカナ配列と融合することを考えると、
つまり漢直の出番は、
残りの部分の、
50%ギャンブルを消すことだといえる。
このときに、
ひらがなを打って変換して候補選択するよりも、
漢直の方が楽で脳を邪魔しないかぎり、
僕は漢直を選ばないだろうな。
それに決定的なのは、
「言」「行」のストローク運指が、
打ちやすいかどうかと関係しそうだ。
言うも行くも、とても基本的な単語だから、
とても打ちやすいべきである。
言語の基本原則として、
基本的な概念ほど基本的な表現になるべきだろう。
ところが、薙刀式での「いった」は、
KGNと、とても打ちやすい運指になっている。
これは同様に、
基本的な概念ほど基本的な運指にあててあるからだ。
さて。
あとは変換から候補選択
(確定的に出ないケースに限る)する手間と、
運指の手間との天秤になる。
ここをうまく設計できないと、
「カナで打った方が速くて楽やん」となり、
50%のギャンブルをやりながらも、
漢直を使わなくなるだろうことが、
ありありと想像できる。
と、ここまでは想像できた。
じゃああとは実際に運指を考えて、
具体で比較する段階か。
あれとこれはどっちがいいの?ってことを、
漢字レベルでやれるかどうかだよなあ。
だがDvorakJが思い通り動かない…
毎回ここでやる気が削がれる。
「左の二つを押しながら右を順押し二つ」って無理なの?
2022年11月18日
この記事へのトラックバック
「そう言えば私の薙刀式の独自拡張は漢直だなあ」と思ったので。
私はIMEのONとOFFを独自のキーにしているので、
標準の「FG同時押し」と「HJ同時押し」が空きました。
それで編集モードを独自拡張することにしました。
HJと左手キーの同時押しは実質的に使えないので、
FGと右手キーの同時押しに何か割り当てできないかと考えた結果、
「漢数字のテンキー」というキーマップを思いつきました。
| |ぎゃ| |じゃ| | | 千 | 七 | 八 | 九 | 万 |
| | | |ぐぁ|ぢゃ| | 百 | 四 | 五 | 六 | 円 |
| |びゃ| |くぁ| | | 十 | 一 | 二 | 三 | 年 |
|■■|■■|■■| | 〇 |■■|■■|
私は数字をテンキー配置で入力しているので、
全く同じ感覚で漢数字を直接入力できるのは、
意外なほど便利なので気に入っています。
実際に物凄く入力が楽なので漢直の可能性は確かに感じますね。
なるほど、そういうのもありだと思います。
ただ漢数字、新聞の縦書きくらいでしか出てこないよなあ…
上下左右前後とか、東西南北とか、
方向系などもつくれそうですね。