2022年11月17日

【薙刀式】質

前記事の続き。
ぼくは何のために薙刀式をつくったのか?

速くなるためじゃなくて、質を上げるためなんだな。
そんなことに気づく。

逆にいうと、qwertyはずっと俺の文章の質を下げる、
足枷だった。


qwertyローマ字は効率が悪い。
その効率が悪いことは、
生産量を下げるから悪いのか?

僕はそんなことはどうでもいいと思う。

qwertyを使ってると文章の質が下がる。
それだけだろう。

日本語でスラスラと書けるべきところを、
qwertyでスムーズに書くには、
日常で使わない指を、
日常で使わないような特殊な動きと連動をしなければならず、
その練度には数年かかる。

僕は毛筆で大阪府高校生の部で入賞するレベルで、
手書きで900字(変換後)/10分のペースで書く手と脳を持っている。

この手と脳を保存したまま、
すぐにタイピングをやりたかった。
だけど、qwertyで900を出すのに、
どれくらいかかる?
そして、そのタイピングの感覚は、
僕の手書きの感覚と、
まともにバッティングする。

左小指を一番使うだって?
左手を器用に捌かないといけないって?
右小指でBSやエンターだって?
TYに伸ばす苦痛。
ホームポジションを全く使わない矛盾。
そして、
色々な言葉がとても打ちにくい。
「させられる」を1秒で俺は打ちたい。
(いまでも3秒以上かかる)
「それはとても考えさせられる」を、三節で打ちたい。

出来ることをやれず、
出来ないことを強制される、
恐ろしい足枷が、僕にとってのqwertyだ。
みなさんそうされてます、
なら黙るが、
手書きで900書ける人のそうした意見は、
ネットにはなかった。
平均300と聞いて愕然とする。
そのレベルなら、500だって満足だし、
700行ったら天才じゃんって。


俺の文章の質を、
qwertyは下げる。
ペンなら確保できるものを、
キーボードが下げる。
キーボードを積極的に使う理由はない。


なぜ、誰もこれを言わなかったのか?
qwertyは文章の質を下げる。
思考は言葉単位、文節単位、文単位、段落単位でするものであり、
子音と母音単位でやるものではない。
「一つの言葉を一続きの運指」に圧縮するべきであり、
よく使う代表的な言葉が、
一続きになってない配列など、
迷惑以外の何者でもない。

「である。」だけでもqwertyは大変だ。
薙刀式なら1秒でアルペジオだ。

qwerty:
DE中指縦連
EAアルペジオだが手首のローリング必要
AR縮めた後の伸ばしなので手間
RU左右交互なのでここは楽
U.手首の回転必要なため痛める

薙刀式:
で EJ同時
ある JIアルペジオ
。 シフトMで確定まで。「である」で変換する人はいないので。

これだけの手間の違いで、
qwertyは思考に足枷をかける。

日本語に重要な言葉はもっとたくさんある。
いつか100の例、1000の例で検証しても構わない。


無意識にじゃらっとqwertyを打てる人は、
その足枷に足を取られなかった人か、
足枷を外すまで黙々と鍛えた人だけだ。

僕は足枷を自力で外せる、タフな奴隷ではなかった。
足枷のないところへ逃げて、
足枷のない筆記具をつくっただけである。

この足枷を克服することに、
意味のあることを感じなかったからだ。


qwertyは日本人の文章の質をさげている。

君たちの文章が頭が悪く、
よく分からない論理になっていて、
守備一貫してなくて、
好きなことしか言ってなくて、
相手を考慮していなくて、
本一冊書くほどの思考ができず、
人を感心させたり、感動させられないのは、
qwertyのせいだ。

いや、君たちが馬鹿なせいかもしれないが、
そこは一度問題を切り分けてみてはどうだ?


薙刀式は、
それを使う人の思考を整理し、
研ぎ澄まし、
日本語本来の思考能力を取り戻させる。

よく使う代表的な語が、
一続きの運指に集約されているから、
言葉単位で考えられる。
試行錯誤がしやすいように、
BSや編集モードがホームポジションのまま使える。

たったそれだけのことを、
qwertyという足枷ではできないんだぜ。



文章の質をあげよう。
それはあなたの思考の質をあげることだ。

僕は靴が合わなくて、運動を諦めた。
扁平足で幅広の足だ。
今でも運動は苦手だが、最近ランニングを始めている。

君たちはqwertyで、文章の質に纏足をかけている。
間違ったペンを握ってるんだ。
今からでもいい。
正しいペンを握り直せ。
posted by おおおかとしひこ at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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